長期公社債投資信託とは
公社債投資信託は株式を一切組み入れず、公社債を中心に運用する投資信託ですが、この中でも、追加型で毎月募集が行なわれるものを長期公社債投信と呼びます。
このタイプのファンドは、1月号から12月号まで12本のファンドで構成されており、毎月、当該月のファンドについて追加募集が行なわれます。ファンド名は公社債投信1月号、あるいは第1回公社債投信と、何月に追加設定が行われるかがわかるようになっています。安定運用と決算時の元本の安定性を重視した運用が行われるファンドで、投資信託の中でも最もリスクが低いものの一つです。
1月号であれば、通常前年12月下旬から1月下旬くらいまでが追加募集の期間となり、この期間に限定してファンドを購入することが可能です。年1回決算が行われ、決算日の分配前の基準価額が元本(1万口当たり1万円)を超過する分は原則として全額分配されます。
長期公社債投資信託の手数料
購入時に手数料はかかりません。解約(換金)は基本的にいつでも可能ですが、解約時には手数料が必要となります。手数料はファンドにより異なります。
長期公社債投資信託のリスク
このタイプのファンドの主なリスクは金利変動リスクと信用リスクです。投資対象である公社債は金利の変動により価格が変動します。金利が上昇すれば公社債の価格は下落し、金利が低下すれば公社債の価格は上昇しますので、それに伴い基準価額も影響を受けます。
信用リスクとは、投資対象である公社債の発行体による利払いや償還金の支払が遅滞したり、支払が滞るリスクのことですが、そのような状況に陥った場合には、ファンドの基準価額はマイナスの影響を受けます。
2017年10月末現在において、84本の長期公社債投信が運用されており、純資産総額の合計は約7,600億円ですが、減少傾向にあります。