CFA
運用会社で働くファンドマネージャーや証券会社や銀行などの金融機関で働くアナリスト、あるいはファイナンシャルプランナーやIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として仕事をする人が取得している資格の一つにCFAがあります。
CFAはChartered Financial Analystの略称で、米国の証券アナリスト資格のことです。日本語での正式名称はCFA協会認定証券アナリスト資格で、米国のアナリスト業界団体であるCFA協会(CFA Institute)が認定する投資の専門家の資格です。世界の金融業界において広く認知されている資格です。
CFA協会は1947年に設立され、米国のバージニア州に本部を置いています。日本にはその会員協会である日本CFA協会があります。CFA協会がCFAになるための教育プログラムの提供と資格試験を世界規模で実施しています。また、同協会は、金融分野における研究発表、職業能力開発プログラムの実施、投資業界のための倫理に基づく職業規範と業績報告基準の自主的策定を行っています。
CFA協会はミッションとして次を掲げています。
To lead the investment profession globally by promoting the highest standards of ethics, education, and professional excellence for the ultimate benefit of society.
(社会の最大の利益のために、最高水準の倫理、教育、および専門的卓越性を促進することにより、投資専門職をグローバルにリードすること)(投信資料館訳)
CFAになるには
CFAの資格試験は3つのレベル(Level 1、Level 2、Level 3)があり、CFA資格を取得するためには、全てに合格する必要があります。CFA協会によると、受験者は各レベルに合格するために、300時間以上を勉強に費やします。CFA資格の試験に合格後、4年間の実務経験を経てCFA資格取得者となります。CFAの試験範囲は次の10科目に分かれています。なお、試験は日本国内(東京・大阪)でも受験することができます。(2021年2月末現在)
- Ethical and Professional Standards(職業倫理)
- Quantitative Methods(計量分析手法)
- Economics(経済学)
- Financial Reporting and Analysis(財務報告および分析)
- Corporate Finance(コーポレート・ファイナンス)
- Equity Investments(株式投資)
- Fixed Income(債券)
- Derivatives(デリバティブ)
- Alternative Investments(オルタナテイブ投資)
- Portfolio Management and Wealth Planning(ポートフォリオ・マネジメント、ウェルス・プラニング)