金融トラブルを解決に導くFINMAC #
FINMAC(フィンマック)は、Alternative Dispute Resolution Financial Instruments Mediation Assistance Centerの略称で、「証券・金融商品あっせん相談センター」のことです。
FINMACは認証紛争解決機関の一つで、個人投資家からの株式、投資信託、FXの取引に関するトラブルの相談・苦情を受け付け、金融機関との間で斡旋を行なっています。電話、FINMACのHP からも相談を受け付けています。なお、FINMACでは預金、保険、商品先物などの相談・苦情には応じていません。
FINMACの誕生 #
FINMACは金融商品取引に関して、より横断的かつ包括的な形で相談、苦情・紛争解決サービスを提供する体制を構築し、投資家保護の充実に資する観点から、投資信託協会と日本証券業協会など法律に基づく当時の5つの自主規制団体が連携・協力し、2009年8月に設立されました。
その後、金融商品取引法に基づく認定投資者保護団体としての認証及び裁判所外紛争解決手続の利用の促進に関する法律に基づく認証を得て、2010年2月1日から相談、苦情・紛争解決サービスの提供を開始しました。
相談・苦情・斡旋申し立て件数 #
FINMACによると、2021年度から2023年度の3年間にFINMACに持ち込まれた苦情・斡旋の件数の推移は次の通りです。
投資信託についての相談等 #
相談、苦情、斡旋申し立て件数全体に占める投資信託の割合を見ると、2023年度の相談においては、4690件中528件が投資信託に関するものでした。これは株式に次いで2番目に多い数でした(その他を除く)。
また、苦情については、同じく2023年度の苦情件数1155件のうち129件が投資信託に関するもので、斡旋申し立てについては、227件中約5件が投資信託に関するものでした。
FINMACまとめ #
FINMAC(証券・金融商品あっせん相談センター)は、個人投資家の株式、投資信託、FX取引に関するトラブル相談を受け付け、金融機関との間で斡旋を行う認証紛争解決機関です。2009年に投資信託協会や日本証券業協会などが連携して設立され、2010年からサービスを開始しました。相談件数は減少傾向にありますが、投資信託関連の相談や苦情は依然として多く、全体の中で2番目に多いカテゴリーを占めています。