純資産配当率とは
不動産投資法人が投資主に対して支払った分配金総額を、純資産額(保有している不動産などの総資産から負債を引いたもの)で割って算出されるのが純資産配当率です。一般の株式における株主資本配当率に該当します。
純資産配当率の例
例えば、ある不動産投資法人の決算において、分配金総額は35億円で、純資産額は1250億円だとします。この場合、純資産配当率は2.8%となります。不動産投資法人では、概ね2%台~3%台が多いようです。
純資産額は、理論的には投資主が持つ資産価値を意味していますから、純資産配当率は、資産に対してどれだけが配当金という形で投資主に還元されたかを示しており、この率が高いほど投資主に対する還元が高いことになります。純資産配当率は、各不動産投資法人のホームページや決算短信などで公開されていますので、チェックしてみるとよいでしょう。