プロパティマネジメントとは
不動産投資法人の開示資料やプレスリリースを見ていると、「プロパティマネジメント」という聞きなれない言葉が出てきます。
プロパティマネジメント(property management)には財産管理や不動産管理という意味がありますが、不動産投資信託では後者の不動産管理の意味で使われています。
具体的には、建物の保守管理、賃貸条件の交渉やクレーム対応を含めたテナント管理、修繕計画の策定など、不動産投資法人が保有する建物等についての多岐に渡る管理業務を指します。
プロパティマネージャーの役割
このプロパティマネジメント業務を行う会社をプロパティマネージャーといいます。プロパティマネージャーは、建物のオーナーである不動産投資法人と業務委託契約を締結して、プロパティマネジメント業務を実施します。
一般にプロパティマネジメントに関する全体的な戦略については運用会社が策定し、それに基づいてプロパティマネージャーが具体的な計画を提案・計画・実施し、さらに運用会社がそれを監督するという形態がとられています。
プロパティマネジメントは、その成否が長期的には各建物の資産価値や収益に影響を与えるため、不動産投資法人の運用において非常に重要な役割を担っています。プロパティマネジメント次第で、不動産価値が変るとも言われるほどであり、各運用会社は厳しい目を持ってプロパティマネージャーを選択しています。