不動産投信ファンドとは
上場不動産投資信託を主な投資対象とする投資信託を一般に不動産投信ファンドと呼びます。上場不動産投資信託を英語でREIT(Real Estate Investment Trust:リート)と呼ぶことから、REIT(リート)ファンドと呼ばれることもあります。
不動産投信ファンドの誕生
不動産投信ファンドは、2003年7月に投資信託協会における運用ルールが変更されたことに伴い、リートを組み入れたファンド・オブ・ファンズの設定が可能となったことから誕生した投資信託です。
投資対象が複数の上場不動産投資信託であることから、投資対象となる国や地域の違いにかかわらず、ファンドの形態は「ファンド・オブ・ファンズ」になります。
投信協会の商品分類
不動産投信ファンドが投資対象とする上場不動産投資信託(リート)は、日本の不動産投資信託だけでなく、米国や豪州などの不動産投資信託などがあり、対象国はファンドにより異なります。設立形態としては、国内投信だけでなく、外国籍投資信託もあります。
また、投資信託協会による商品分類に関しては、追加型で、日本の不動産投資信託に投資するものは「追加型/国内/不動産投信」という分類になり、追加型で、海外の不動産投資信託に投資するものは「追加型/海外/不動産投信」という分類になり、これが目論見書に記載されています。
不動産投信ファンドの魅力
不動産投信ファンドの魅力としては、比較的高い分配金を安定して獲得できる、株式や債券などの伝統的資産のパフォーマンスとの相関が低く分散投資効果が期待できることが挙げられます。
また、東京証券取引所に上場しているリートに投資するには最低でも10万円程度の資金が必要ですし、分散投資を考えるとかなりの金額が必要となりますし、海外のリートを直接購入するためには、外国証券口座が必要となったり、外貨での取引となるなど煩雑な部分がありますが、不動産投信ファンドであれば、1口1万円程度から、円での投資が可能であるというメリットがあります。