不動産投資信託のセイムボート出資とは?


セイムボート出資とは

セイムボート出資は、不動産投資法人リート)の資産運用会社スポンサー(資産運用会社の大株主)が当該投資法人投資口を購入・保有することを言います。セイムボート出資比率は投資法人により異なります。

セイムボート出資は、不動産投資法人の投資主、資産運用会社、スポンサーの利害を一致させる取り組みの一つです。投資口価格が下落して投資主が損をすれば、スポンサーも損をする仕組みです。セイムボート出資は不動産投資法人、資産運用会社、スポンサーの利害を一致させることで、投資家の信頼の獲得にも資すると考えられています。

 

セイムボート出資の例

例えば、日本ビルファンド投資法人(銘柄コード:8951)では、メインスポンサーの三井不動産株式会社が、2019年12月31日現在、日本ビルファンド投資法人の発行済み投資口の3.4%に相当する47,630口を保有しています。

また、森トラスト・ホテルリート投資法人(銘柄コード:3478)では、2020年2月末現在、スポンサーの森トラストホールディングスが同投資法人の36.8%(184,000口)保有しています。

この他にも多くの資産運用会社のスポンサーがセイムボート出資を行なっています。

セイムボートは英語のsame boatのことで、直訳すると「同じ船」となり、英語のin the same boatから由来するもので、同じ境遇、運命共同体、一蓮托生という意味があります。