不動産投資法人のスポンサーとは
不動産投資法人のスポンサーとは、不動産投資法人の資産を運用する会社(資産運用会社)の大株主のことです。
例えば、日本ビルファンド投資法人(銘柄コード:8951)の場合では、資産運用会社は日本ビルファンドマネジメント株式会社で、この会社の株主は次の8社で、メインスポンサーは最大株主である三井不動産株式会社です。
三井不動産株式会社 | 43% |
住友生命保険相互会社 | 35% |
三井住友信託銀行株式会社 | 5% |
株式会社三井住友銀行 | 5% |
大同生命保険株式会社 | 3% |
三井住友海上火災保険株式会社 | 3% |
三井生命保険株式会社 | 3% |
ブリテル・ファンド・トラスティーズ リミテッド | 3% |
(2016年9月末現在、出所:EDINET)
不動産投資法人のスポンサーの役割
スポンサーは、不動産投資法人の立ち上げや証券取引所への上場などにおいて主導的役割を果たす企業です。上場後は、不動産投資法人の運営をサポートし、運用する不動産の取得や運用等に関しても主導的な役割を果たします。
通常、不動産投資法人の資産運用会社の取締役会の構成員の過半数をスポンサー企業の人が担います。また、証券取引所に上場する際には、取引所は上場のための審査プロセスにおいてスポンサーとの面談も行います。
スポンサーの具体的な役割は不動産投資法人により異なりますが、運用会社との契約により概ね次のような役割を果たしています。
- 保有資産の賃借
- オフィスマネジメント業務
- 不動産に関する調査業務
- 物件移管業務
- 開発型案件取得にかかる業務
- 新規テナント媒介
- オフィスマネジメント業務