流動性リスクとは、どのようなリスクですか?


流動性リスクとは

「流動性」とは、金融商品等の「換金のしやすさ」のことをさします。

したがって、流動性リスクとは、株式や債券、その他金融商品などを現金化する際に、換金することができない、また、換金することができたとしても、不利な条件でしか換金できず、その結果として不利益を被る可能性を指します。

株式のケース

株式の場合、株式を換金するためには、一般的には、証券取引所を通じて、売却する必要があります。そして、取引所での取引では、売りたい側と買いたい側の条件が合致して、はじめて売買が成立することになります。

たとえば、現在ある銘柄の株式の価格が250円で成立していたとします。この場合でも、250円で、今から、換金できるということを表しているわけではありません。購入側と価格や株数の条件が合致しなければ、売却することはできないのです。

特に、一時期に大量の株式を売却して、これを換金しようとすると、その取引条件に応じる相手方があらわれず、結果として、250円よりも安い価格でしか売却できない、また、値幅制限などによって、場合によっては取引そのものが成立しないといったことが起こる可能性があります。

流動性が高い・低いとは

一般に、「流動性が高い」という場合、換金しやすく、流動性リスクが低いことを、「流動性が低い」という場合、換金に困難を伴い、流動性リスクが高いことを表しています。