リスクとリターンの関係
銀行預金は、6ヶ月定期でも3年定期でも、満期が来ると決められた利子と元本が100%確実に返ってきます。最近は、銀行もつぶれる時代となったので預金保険でカバーされている1000万円までに限っての話ということにしましょう。
一般に、リスクが大きいものは期待できる収益も高い(ハイ・リスク、ハイ・リターン)、また、リスクが小さいものは期待できる収益も低い(ロー・リスク、ロー・リターン)の関係にあります。株式がハイ・リスク、ハイ・リターンの代表、債券がロー・リスク、ロー・リターンの代表と言えるでしょう。
債券は償還時には決まった価格で元本が返済されることがわかっていますから、償還までの期間については、債券価格は金利水準に応じて変化するものの、株式に比べると安定しています。収益が期待から大きく振れることはまれですのでリスクは低いと言えます。そのぶん、値上がり期待も低く、ある程度の収益以上は望めません。
投資対象としての株式と債券
株式のように値動きが荒っぽいものに投資している投資信託は基準価額の振れも大きくなります。つまりリスクが大きい金融商品です。
一方、債券のように値動きが比較的小さいものに投資する投資信託は基準価額の振れも小さくなります。
ただし、投資信託の場合は投資対象をただ保有しているのではなく、運用者が様々な工夫を凝らして運用しているわけですから、投資対象の値動きの影響を抑える投資戦略を用いているかもしれません。
反対に、派生商品を積極的に活用するファンドでは、高い収益を狙うため投資対象の値動きを積極的に活用する戦略を用いているものもありますので、内容をよく調べることが重要です。