株式ファンドのリスクを決定する要因はどんなものですか?


株式ファンドのリスク

株式に投資する投資信託(ここでは株式ファンドと呼びます)のリスクは、一般に①投資する株式の時価総額、②投資する国や地域によって決定してきます。

 

時価総額

時価総額というのは、ファンドが投資する銘柄の規模のことです。株価に上場株式数を乗じて求めた数字です。

例えば、1株が500円の株式で、上場株式数が1億株であれば、時価総額は500億円ということになります。時価総額の小さな会社には上場間もない企業や成長期にある企業が多く、時価総額の大きな会社というのは日本を代表するような企業です。時価総額が小さな会社は時価総額が大きな会社に比べて、より高い成長が期待できるものの、財政基盤や業績は相対的に不安定であり、投資リスクはより高いと考えられます。

 

時価総額

 

2017年10月末現在の全市場時価総額ランキング(トップ10位) 単位=億円

ランキング 銘柄(コード) 時価総額 上場市場
1

トヨタ自動車(7203)

228,083

東京一部
2

ソフトバンクグループ(9984)

109,482

東京一部
3

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)

106,961

東京一部
4

NTTドコモ(9437)

106,887

東京一部
5

KDDI(9433)

78,237

東京一部
6

日本電信電話(9432)

77,585

東京一部
7

キーエンス(6861)

76,403

東京一部
8

ゆうちょ銀行(7182)

64,395

東京一部
9

三井住友フィナンシャルグループ(8316)

63,890

東京一部
10

本田技研工業(7267)

63,816

東京一部

(データ:東京証券取引所

投資地域

ファンドがどの国や地域の株式に投資するかによりリスクの大きさは異なります。

海外の株式に投資するファンドは、為替リスクなどが伴うことから、国内の株式に投資するファンドと比較して、より大きなリスクがあると言えます。ただし、海外の株式といっても、国や地域によりリスクは様々です。一般に、新興諸国の株式は政治要因、流動性の問題信用リスクの点から、先進国の株式よりもリスクが大きくなります。

 

投資地域