コーポレート・ハイ・イールド・ボンドとは
債券を投資対象としている投資信託の中には、「コーポレート・ハイ・イールド・ボンド」を投資対象としているものがあります。では、コーポレート・ハイ・イールド・ボンドとは何でしょうか。
コーポレートというのは英語のcorporate、「法人の」という意味です。ハイ・イールドというのはハイ(high=高い)、イールド(yield=利回り)、高い利回りという意味です。そして、ボンド(bond)は債券という意味です。つまり、コーポレート・ハイ・イールド・ボンドとは、法人が発行した利回りの高い債券ということになります。
利回りが高いとは?
利回りが高いというのは、一見すると投資家にとっては嬉しい投資対象のように見えますが、実際にはそうとは限りません。
債券の中でハイ・イールドと呼ばれる債券は、信用力が低い企業や政府などの発行する債券のことです。信用力が低いということは信用リスクが高いことを意味します。これらはジャンク・ボンド(くず債券)とも呼ばれることがあります。信用力が低いので、それだけ高い利回りを提供しないと、投資家の関心が集められない、という解釈もできます。
債券を発行する団体が企業であれ、政府であれ、信用力が低いということは、債務不履行になるリスクがより高く、ハイリスク・ハイリターンの投資対象です。ですから、そういう債券に投資する投資信託というのは、リスクをとっても高いリターンを期待したい投資家向けの商品であるといえます。