ソブリン債とは、どのような債券ですか?


ソブリン債券とは

ソブリン債とは、政府および政府機関が発行する債券の総称です。また、世界銀行などの国際機関が発行する債券もソブリン債と呼ばれます。

ソブリンとは英語の「sovereign」のことで、通常は「主権者、元首、君主、国王」を意味します。ソブリン債は英語で「sovereign bond」と言います。

 

ソブリン債券は安全な投資対象か?

国や国際機関が発行する債券は、一般的には最も安全な投資対象と考えられています。しかし、日本や米国政府などの先進国の政府が発行する債券も、ベネズエラやアルゼンチンなどの新興諸国政府が発行する債券も同じソブリン債と呼ばれます。一方、元本を返済する能力や利息を支払う能力といった信用力は国によって大きく異なります。先進国の政府の信用力は一般に高く、新興諸国の政府の信用力は低い傾向にあります。ですから、ソブリン債であるから全て安全な投資対象とは言えません。債券は国が発行したものでも格付機関により「信用格付け」が行われていますので、購入しようとしている投資信託の投資対象となっている債券がどのような格付けの債券なのかをチェックすることも大切です。

ソブリン債券の信用格付けを行なっている格付機関

 

2010年頃、日本において最大規模の投資信託であったグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)は、このソブリン債券に分散投資するタイプの投資信託です。同ファンドは、ソブリン債の中でも、主要国(OECD加盟国)の信用力の高いソブリン債を主な投資対象としています。