コモディティ投信とは
商品市況の動きを捉えることを目的に、特定の商品や商品指数への連動を目指す投資信託のことを一般にコモディティ投信と呼びます。コモディティは英語のcommodityのことで、商品と訳されます。
コモディティ投信の例:
- eMAXISプラスコモディティインデックス
- SMTAMコモディティ・オープン
- MHAMコモディティ・インデックスファンド(ファンドラップ)
- DWSコモディティ戦略ファンド(年1回決算型)Aコース(為替ヘッジあり)
- DWSコモディティ戦略ファンド(年1回決算型)Bコース(為替ヘッジなし)
- DIAMコモディティパッシブファンド
- 損保ジャパン・コモディティファンド
- ダイワ/RICIコモディティファンド
- ダイワ/ロジャーズ国際コモディティファンド
2008年12月までは、投資信託は、直接商品に投資することはできなかったため、それ以前に設定されたコモディティ投信では、商品市場の動向をとらえるために、代表的な商品インデックスの騰落率に償還価額等が連動する仕組み債や商品インデックス運用を行う外国籍の投資信託に投資するものでした。また、外国籍投資信託への投資を通じて、商品先物に投資する仕組みの投資信託もありました。
2008年12月に投信法が改正され、投資信託が投資できる資産(特定資産)に、商品(商品先物取引法第二条第一項に規定される商品)と商品投資等取引に係る権利が追加され、これにより商品現物や商品先物に直接投資するファンドの設定が可能になりました。
東京証券取引所に上場している金に投資するゴールドETFや穀物、原油などに投資する商品ETFもコモディティ投信(コモディティファンド)です。
コモディティ投信のリスクとメリット
商品市況は、世界市場における各商品の受給、天候、為替レート、生産量、金利、経済動向など様々な要因により大きく変動することがあるため、コモディティ投信の基準価額もこれらの影響を受け、大きく変動する可能性があります。一方で、コモディティ投信をポートフォリオに組入れるメリットについては、コモディティ投信のパフォーマンスが株式や債券などを投資対象とする一般的なファンドのパフォーマンスとの相関が低いために、ポートフォリオ全体の変動リスクを軽減できる可能性があることが挙げられています。