グローバル・ファンドとは
グローバル・ファンドとは、世界中の市場を対象として投資を行なう投資信託の総称です。世界に分散投資する投資信託ということです。
グローバルは、「世界的規模の、全体的な、国際的な」という意味の英語「global」のことです。
グローバル・ファンドのファンドマネージャーは、世界中の金融・経済・政治状況を常にモニターしており、その時々の世界各国の経済情勢等を勘案しながら、各市場への投資配分を臨機応変に変更します。投資対象が世界中ですから、運用会社の世界規模での情報収集・分析能力が運用の鍵となります。
株式に投資するか、債券に投資するか
グローバル・ファンドの中でも、世界中の株式市場を投資対象とするファンドを一般にグローバル・エクイティ・ファンドと呼びます。グローバル株式ファンドや世界株式ファンドなどとも呼ばれます。一方、世界中の債券市場を投資対象とするファンドを一般にグローバル・ボンド・ファンドと呼びます。グローバル債券ファンド、世界債券ファンドとも呼ばれます。また、世界中の株式と債券の両方に分散投資するファンドをグローバル・バランス・ファンドと呼びます。
世界中の株式や債券に投資するので為替リスクがありますが、ファンドにより為替リスクを軽減するヘッジ付きのものもあります。また、同じグローバル・ファンドでも、為替リスクの大きさは、投資している国や地域により異なり、価格変動リスクや信用リスクは投資している株式や債券の種類等により異なります。
2002年1月から2014年3月まで、月末ベースで日本最大ファンドの地位を維持し、毎月分配型ファンドのブームを牽引してきた「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」も、世界中の国債に分散投資する「グローバル・ファンド」の一つです。