派生商品型
派生商品型の投資信託とは、金融派生商品を積極的に活用するファンドのことです。派生商品をヘッジ目的以外に活用することが大きな特徴です。1994年の投信改革により先物・オプション取引など金融派生商品の積極的な利用が認可されたことにより誕生した投資信託です。
派生商品を積極的に活用することで、相場の上昇局面だけでなく、下落局面でも利益が出せるような仕組みが投資信託で可能となりました。
派生商品とは
派生商品は先物やオプションのことです。派生商品を英語で「デリバティブ」と呼ぶことから、派生商品型の投資信託をデリバティブ投信と呼ぶこともあります。
派生商品型投資信託の例
ブルベア型ファンドやブルベアファンドと呼ばれるレバレッジをかけた投資信託がその例です。この分類に属するファンドは、かつて投資信託協会が採用していたリスク・リターン分類において最もリスクの高い「5」に分類されていたように、リスクが高いことが特徴です。ただし、1999年1月以降に設定されたファンドからは、投資信託協会はリスク・リターン分類を行っておりません。
また、投資信託協会では2008年12月まで採用していた商品分類において「派生商品型」を「派生商品を積極的に活用するファンドで、派生商品をヘッジ目的以外に活用するもの」と定義していましたが、現在では、その分類は使われていませんが、派生商品を積極的に利用する投資信託は、現在でも一般に派生商品型の投資信託と呼ばれています。