インターネットファンドとは?


インターネット・ファンド

インターネット・ファンドとは、インターネット関連企業の株式を中心に運用する投資信託の総称です。特に正式な投資信託の分類として存在しているわけではありません。1990年代後半以降のインターネットの世界的な普及により、米国を中心にインターネット関連の新しい企業が急激に成長しました。また、インターネットの普及により更なる成長を遂げた既存企業も多くあります。そういう企業に投資し高い成長を享受しようという投資信託です。なお、このように特定のテーマ・題材に的を絞って投資する投資信託をテーマ型ファンドと呼びます。

 

インターネット関連企業

ただし、インターネット関連企業といっても非常に多岐に渡っています。パソコンや半導体メーカー、マイクロソフトに代表されるソフト関連企業、ネットワーク機器などインターネットに必要なインフラ機器を製造している会社、電話会社やプロバイダーなどの通信関連、更にはオンラインショップなどインターネットを利用してサービスを提供している企業、各種アプリを開発・提供する企業など、実に様々な企業をインターネット関連企業としてとらえることができます。このため、同じインターネット関連企業に投資するファンドといっても、実際に投資している銘柄はファンドにより大きく異なります。

また、時代と技術の変革により、関連技術も代わり、インターネット関連企業の顔ぶれも変化します。2017年現在、インターネット関連企業の代表格としてはアップル、グーグル、アマゾン、Facebookなどが挙げられますが、世界を代表するインターネット関連企業の時価総額は次のようになっています。

インターネットファンド

 

インターネット・ファンドのリスク

また、インターネットは技術革新や市場の変化が急速に変化しています。今日の勝者が明日の勝者であるという保証は全くありません。多くの企業が次々に参入し、同時に多くの企業が撤退を余儀なくされている実にダイナミックな業界です。

したがって、急速な業績成長に伴い株価が短期間に大幅に値上がりすることもあれば、一方で、業績が急激に減速し、廃業や倒産に追い込まれるなどして、株価が紙くず同然になってしまうリスクもはらんでいます。インターネット・ファンドと呼ばれるファンドは、そういう銘柄に投資するファンドですから、当然ながら基準価額の変動も大きくなる傾向にあります。

 

インターネット・ファンドの例

1990年代後半には、多くのインターネット・ファンドが設定されましたが、インターネットが生活の一部となった現在では、インターネット・ファンドと呼ばれるようなファンドはあまり見られなくなりました。2018年2月現在、インターネット関連株を主な投資対象としているファンドには、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが運用する「netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドAコース(為替ヘッジアあり)」、「netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンドBコース(為替ヘッジなし)」があります。