マイクロ・キャップ・ファンドとは
時価総額の小さい会社に投資するファンドをスモールキャップファンド、あるいは小型株ファンドと呼びますが、このうち、時価総額が最も小さい企業の株式に的を絞って投資するファンドを一般にマイクロ・キャップ・ファンド(超小型株ファンド)と呼びます。
ここで使われているキャップとは英語のcapitalization(時価総額)のことで、米国では、通常、時価総額が2.5億ドル未満の銘柄をマイクロキャップ(超小型株)と呼んでいます。日本では、どの規模までの銘柄をマイクロ・キャップとするかにについての共通の定義はまだ存在しておらず、ファンドにより異なるのが現状です。
マイクロ・キャップ・ファンドは、時価総額がかなり小さい上場企業や店頭登録銘柄の中から、創業間もないものの将来大きな成長が期待できる企業、規模が小さいものの、優れた技術力・商品力があり買収の対象となりやすいような企業、特定の市場において高いマーケットシェアを持っている、あるいは獲得が期待できる企業などを投資対象とします。
日本の超小型株
日本の株式において時価総額下位100社を見ると、その多くがJASDAQやマザーズなどベンチャー企業や新興企業を対象とする市場に上場している銘柄となっています。
規模が小さいということは、流動性が乏しく、株価が乱高下する傾向が強いため、リスクは極めて高い投資対象と位置づけられています。しかし、一方で、株価の成長期待はかなり高い企業が多く、ハイリスク・ハイリターン型の投資対象です。
マイクロ・キャップ・ファンドの例
マイクロ・キャップ・ファンドとしては、スパークス・アセット・マネジメントの「スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド」やアセットマネジメントOneが運用する「フィッシャーUSマイクロ株式ファンド」などがあります。