日経300連動型ファンドとは?


連動型ファンド(インデックスファンド)とは

投資信託は、その運用方法の違いからから、「アクティブ型」と「インデックス型」に大別されます。アクティブ型は、指標となるベンチマークを上回る投資成果を目指すファンドです。ファンドマネージャーが業績見通し、市場動向、景気などを分析・予測しながら組み入れる銘柄やその比率を決定します。一方で、インデックス型は、特定のベンチマークのパフォーマンスへの連動を目指すファンドです。基準価額がベンチマークに連動するように設計・運用されており、ファンドマネージャーの判断が銘柄選択や配分に影響を与えることはありません。一般に、インデックス型ファンドでは、ベンチマークの構成銘柄の全て、あるいは代表的な銘柄群を、ベンチマークの構成比率と同じ比率で保有することで、ベンチマークとの連動を図ります。

 

日経300連動型ファンド

このインデックスファンドの中でも、日経300株価指数に連動した値動きとなることを目標としたものを日経300連動型ファンドと呼びます。

日経300株価指数は、日本経済新聞社が算出・公表している株価指数です。構成銘柄を300銘柄に絞り込んだ時価総額加重平均方式で算出されています。対象銘柄は、東京証券取引所第1部銘柄で、業種のバランスなどを考慮しながら、時価総額の大きさを基準に組入銘柄が選定されています。また、年に1回、銘柄の入れ替えが行なわれます。

日経300連動型ファンドは、基準価額が日経300株価指数に連動するように設計・運用されているファンドですから、日経300株価指数が上昇すればファンドの基準価額は同程度上昇し、同指数が下落すれば基準価額は下落します。日経300連動型の投資信託の良し悪しは、日経300株価指数に対してどれだけ高い連動率を維持しているかで決まります。連動率が100%に近いほど、よいファンドであるといえます。日経300連動型ファンドに分類されていながら、同指数を大きく上回ったり、大きく下回ったりしている動きをしているようなら、ファンドはその目的通りに運用されていないということを意味しています。

 

連動型ファンド(インデックスファンド)の特徴

インデックス型ファンドは日経300連動型ファンドを含め、信託報酬売買委託手数料といった投資家が間接的に負担するコストが低く抑えられているという特徴があります。信託報酬が低く抑えられているのは、インデックスファンドでは、運用のためにアナリストによる会社訪問や各種調査活動、エコノミストによるマクロ分析などが必要とされないためです。また、証券会社に支払う株式の売買委託手数料についても、インデックスファンドはほとんど組入証券の売買を行わないため低く抑えられています。コストを低く抑えながら、効率的に市場と同程度のパフォーマンスを期待したい投資家向けのファンドであるといえます。