投資信託は、募集の方法により「公募ファンド」と「私募ファンド」に分類することができます。
公募ファンドとは
広く一般に投資家を募集する投資信託を公募ファンドと呼びます。
つまり、証券会社、銀行、保険会社などの店頭やホームページで不特定多数の投資家に対して販売されている投資信託が公募ファンドです。テレビ・新聞・雑誌において宣伝されているファンドも公募ファンドだけです。公募ファンドは主に個人投資家を対象としているファンドであるため、デリバティブの組み入れや為替の予約取引等について法律により一定の制限がかけられています。
私募ファンドとは
一方、私的な募集によって投資家から資金を集める投資信託、あるいは適格機関投資家と呼ばれる専門的知識を持つ投資家を対象とした投資信託を私募ファンドと呼びます。
ここでいう私的な募集とは、2名以上50名未満の人を相手方として勧誘することを意味しています。ほとんどの私募ファンドは専門的知識を持つ投資家を対象としているため、公募ファンドと異なり運用における制限がほとんどありません。このためデリバティブ取引などが積極的に活用されているものが多いようです。また、私募ファンドは、ホームページやマスコミを利用した宣伝活動も行われません。