公募ファンドとは
投資信託は、募集の方法により「公募ファンド」と「私募ファンド」に分類することができます。
広く一般に投資家を募集するファンドを公募ファンドと呼びます。つまり、証券会社、銀行、保険会社などの店頭やホームページで不特定多数の投資家に対して販売されているファンドが公募ファンドです。
私募ファンドとは
一方、私的な募集によって投資家から資金を集めるファンド、あるいは適格機関専門家と呼ばれる専門的知識を持つ投資家を対象としたファンドを私募ファンドと呼びます。私的な募集とは、50名未満の人を相手方として勧誘することを意味しています。
ほとんどの私募ファンドは専門的知識を持つ投資家を対象としているため、公募ファンドと異なり運用における制限がほとんどありません。このためデリバティブ取引などが積極的に活用されているものが多いようです。一方で、公募ファンドでは、デリバティブの組み入れや為替の予約取引等について法律により一定の制限がかけられています。
私募ファンドの増加
2017年12月末現在、5,511本の私募投信が運用されており、その運用残高は約87兆円に達しています。この87兆円のうち、98%に相当する85.5兆円が契約型の投資信託で、約1.5兆円が投資法人です。私募の契約型投資信託の残高(純資産総額)は2001年以降全般に増加傾向にあり、特に2015年以降は大きく伸びています。
(データ出所:投資信託協会)