船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。
これは、マックス・ギュンターの「マネーの公理」の第三の公理です。「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。」は、物事が上手くいかなくなったら、上手く行くように祈ってなどいないで、直ぐに見切りを付けて、それを手放せという意味です。
投資が上手くゆかなくなっても、ついつい「もう暫く待ってみよう」「また良くなるかもしれない」「これは一時的なものだろう」などと、自分に都合のよい方向に考えてしまいがちです。それほど、自分が間違っていたことを認めることは誰にとっても難しく、そのために、船が沈み始めても、ついつい、状況が好転することを期待したり、祈ってしまいます。「とりあえず様子見」と悠長に構えてしまうと、気がつけば船は半分水に浸かってしまっていて、手遅れになってしまうというわけです。
ギュンターは、重要なのは、「船が沈み始めたら」というところだと言っています。船が半分水に浸かってしまうまで待ってはいけないのです。