If you don’t know where you are going, every road will get you nowhere.


If you don’t know where you are going, every road will get you nowhere.

これは、米国のニクソン政権時代に国家安全保障問題担当大統領補佐官・国務長官を務め、フォード政権において国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏の言葉です。

直訳すると、「どこに行こうとしているのかわかっていなければ、どの道を行ってもどこにも行けない」ということになります。目標が決まっていなければ、そこに到達することはできないということ。この言葉が最初にどのような場面で発せられたのかはわかりませんが、最初にしっかりと目標を定めることの重要性を説く言葉として、投資をはじめ様々な状況で使われています。

お金を運用しようとしても、いったい何のために運用するのかが定まっていなければ、どんな商品を選択して、どのくらいの期間、どのくらいの金額を運用すればいいのかわかりません。例えば、老後資金を確保するという目標であれ、老後の生活資金がいくら必要で、退職までの年月がどのくらいの期間なので、いくらを何年、どの程度のリスクのある商品で運用するという具体的なものが見えてきます。

もっとシンプルなケースを考えてみましょう。比較的短期の株式投資の場合では、目標とする利食いの水準を決めていなければ、利益が出始めると、もっと上がるかもしれないという欲が生まれて、売り時を失ってしまい、そのうちに株価が反転して、せっかくの利益が水の泡になってしまうということはよくあることです。あるいは、最初に損切りレベルを決めてなければ、株価が下落していっても、そのうち戻るかも・・・などと訳もない期待に身動きができなくなって、結局大きな損失を被ることにもなりかねません。まずは、投資の目標をきちんと定めて、その目標を見失うことなく実行することが、投資の成功にはとても大切なのです。