節分天井彼岸底


節分天井彼岸底は、昔から日本の株式市場参加者の間で言われている格言です。株式市場は2月の節分の頃に天井を打ち、3月の彼岸の頃には底を打つというものです。

2006年も、日経平均株価が2月6日に16,747円76銭で昨年来最高値を付けて以降、調整モードに入っていることから、市場参加者からは節分天井彼岸底ではないかという声が聞こえているそうです。

どうして、節分の頃に天井を打ち、調整局面に入るのかについては、1月から2月の初旬までは、新年ムードの買いが入り易いものの、2月に入ると、今度は年度末を見据えた利食いなどの売りが入り始めるためだということです。また、彼岸頃に底を打って、再び上昇局面に入るというのは、4月からの新年度に向けたお金が動き始めるためではないかと言われているそうです。

節分も彼岸もなく、ましてや会計年度も日本とは異なる海外では、節分天井彼岸底はないでしょうが、海外でも「カレンダー・アノマリー」と呼ばれる経済合理性では説明できない月や曜日などによる特別な相場現象が認識されています。例えば、米国は1月効果と呼ばれる現象があります。これは、1月には小型株が大型株を大きくアウトパフォームするというものです。