ProSports Sponsors ETF
2017年7月11日に、ユニークなETFが米国のBATS 取引所に上場しました。それが、プロスポーツのスポンサー企業に投資するETF「ProSports Sponsors ETF (ティッカーコード:FANZ)」です。
ProSports Sponsors ETFとは
ProSports Sponsors ETFは、米国の主要プロスポーツであるプロ野球、プロフットボール、プロバスケットボール、プロホッケーのオフィシャルスポンサー企業やこれらのプロリーグと権利条約を締結している放送事業者に分散投資するETFです。ベンチマークは、新たにこのETFのために設計・算出されたProsports Sponsors Indexです。運用会社はSportsETFs、このProSports Sponsors ETFは同社初のETFです。同社はProSports Sponsors ETFは、スポーツファンのためのETFであると謳っています。
上位組入銘柄
ProSports Sponsors ETFの2017年8月4日現在の上位組入銘柄は次のようになっています。
企業 | 事業 | 組入比率 |
TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWRE | テレビゲーム・周辺機器 | 2.11% |
ROGERS COMMUNICATIONS INC-B | カナダの大手通信企業 | 2.10% |
ELECTRONIC ARTS INC | ビデオゲーム・コンピューターゲーム販売会社 | 1.87% |
NEW RELIC INC | ソフトウェア・アナリティクス | 1.77% |
LIVE NATION ENTERTAINMENT IN | 大手イベントプロモーター | 1.76% |
BANCO BILBAO VIZCAYA-SP ADR | スペインを本拠地とする大手銀行 | 1.74% |
CANADIAN TIRE CORP-CLASS A | カナダの大手小売チェーン | 1.72% |
MCDONALD’S CORP | ファストフード | 1.70% |
EXTREME NETWORKS INC | ネットワーク機器の製造、販売 | 1.69% |
CIGNA CORP | ヘルスサービス・保険 | 1.69% |
(出所:ProSports Sponsors ETF)
リスクについて
ProSports Sponsors ETFは、発想はとてもユニークですし、スポーツファンにとっては気になる投資対象かもしれません。また、構成銘柄についてもよく知られた企業が並んでいます。しかし、現時点(2017年8月現在)の最大の問題は流動性が小さいことです。BATSで確認すると取引があまり成立していません。流動性の小さいETFは、買いたい時や売りたい時に合理的な価格での取引ができない、あるいは売却できないという問題があり、リスクの高い投資対象であると言えます。
なお、日本ではProSports Sponsors ETFを取り扱っている証券会社はありません。(2017年8月現在)