円の価値が上がることを円高といい、下がることを円安という
円高やドル高といった言葉を頻繁に耳にします。円高(ドル安)とは、1ドル=100円だったものが1ドル=80円方向に動くこと、逆に円安(ドル高)は、1ドル=100円が1ドル=120円方向になることをいいます。
ところが、100円が80円になったのだから円が安くなったのではないか、と不思議に思う人もいるでしょう。これは、円ではなくドルが安くなっているということなのです。 わかりやすく、モノで考えてみましょう。たとえば、ルイ・ヴィトンのサイフが100ドルだったとします。1ドル=100円の場合、100ドルのサイフは1万円で買えることになります。
それが1ドル=80円になったときにいくらで買えるかを考えると、100ドルのサイフは8000円で買えることになるのです。つまり、より少ないお金で同じサイフが手に入ったわけです。モノの価値が下がっていないのだから、「円の価値が上がった」ということになります。ドルもルイ・ヴィトンも同じことです。
また、この「円の価値が上がった」ということを「円が強くなった」「円が高くなった」ともいいます。円安は、この逆です。