東京外国為替市場のしくみを知っておこう


東京外国為替市場は、銀行300行程度とブローカーで構成されている

東京外国為替市場は世界で第3位の市場といわれています。狭い意味では、中央銀行(日本銀行)、都市銀行(三井住友、東京三菱、みずほなど)、信託銀行、地方銀行(横浜銀行など)、在日の外国銀行(シティ、チェースなど)、他に農林中金や商工中金など300行庫足らずと、ブローカー数社で構成されています。これに、商社、生命保険会社、損害保険会社、メーカー、その他の事業会社などを合わせて東京外国為替市場ということもあります。 日本には、「為銀主義」といって、取引の一方は必ず外国為替公認銀行でなくてはならないという規則がありましたが、これは1998年の外為法改正によって撤廃されました。

また、国内だけではなく、海外の市場との取引も可能です。たとえば、日本の都銀が自行のシンガポールの支店や子会社、米銀や欧州系銀行の子会社を呼び出して取引することもあります。 以前は、テレックスや電話で取引していましたが、現在はロイターの通信端末などを通して取引を行っています。