外国為替市場は、取引所取引ではなく、電話・通信ネットワークを通して取引する
各国の外国為替市場のうち、ニューヨーク、ロンドン、東京が3大市場といわれています。 その他の市場としては、トロント、シカゴ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ウエリントン、シドニー、香港、シンガポール、バーレーン、フランクフルト、パリなどがあげられます。
また、よく勘違いされることですが、基本的に外国為替の取引を行う取引所があるわけではありません(一部、外国には外国為替を取引している取引所もあるが、形式的なものにすぎない。なお、シカゴや東京の金融先物取引所では、通貨先物が上場されている)。外国為替のほとんどは、通信機器を通して取引が行われているのです。 現在では、ほとんどの取引は電話ではなくキーボードを叩いて行われますが、取引所取引と区別する意味でテレフォン・マーケット(スクリーン・マーケット)と呼ばれています。 首都圏の機能分散が取り沙汰される際には、必ずといってよいほど外国為替市場を地方に移す話も出るのですが、実現には至らないようです。取引相手の顔が見えないからこそ、為替ディーラーは1カ所に群れたがる傾向にあるのではないでしょうか。