その国のお金が足りなくなるとお金の価値は上がる。
日本でいえば、円高となる 真珠が天然物しかなかった時代には、とても高価なものでした。しかし、養殖がさかんになり、真珠が一般に出まわるようになると、値段はだんだん下がっていきました。
基本的に、モノの値段というものは、たくさん供給されるものほど安くなり、少ししか供給されないものほど高くなるというしくみになっています。身近な例として、野菜などを思い浮かべるとよくわかるでしょう。季節外れの野菜、つまり、モノが少ない野菜ほど、値段が高くなっているはずです。これは、需要と供給のうえに、モノの値段が成り立っているからです。
乱暴な言い方ですが、お金に関しても同じことがいえます。お金が足りなければその価値は上がり、余っていればその価値は下がります。 つまり、その国のお金が足りなくなると思われれば、先に買っておいたほうが得だから、買う人が増えます。その結果、その国のお金の価値が上がるわけです。これが通貨高(日本の場合、円高)へのプロセスです。 また逆に、その国のお金が余りそうであれば買う人は減り、その価値は下がります。これが通貨安(日本の場合、円安)へのプロセスにつながります。