野村アセットマネジメント株式会社は、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)が公表した開示提言(TNFD提言)を採用し、TNFD Adopterに登録したと2024年1月10日に発表した。
野村アセットマネジメントは、自然資本に係る課題を特に重要性の高いものと認識し、同社のESGステートメントに2019年から明記している。投資対象銘柄に係る自然資本関連のデータや規制動向等の定期的な調査のほか、自然資本分野に焦点を当てたエンゲージメント(企業との建設的な対話)を通じてリスクと機会の両面を評価するなどしている。それらを投資判断に反映させ、機関投資家および事業会社として、自然資本の保全に向けた取組みを推進している。2023年7月にはTNFDフォーラムへ参画し、最新情報の収集や技術的な検討作業を高度化させてきた。今回のTNFD Adopterへの登録は、自然資本分野における当社の取組みを一層強化するもの。
野村アセットマネジメントは、「当社は今後も、自然資本分野における定性・定量分析に加え、エンゲージメント活動を通じて、投資先企業の取組みを促進し、長期的な企業価値と社会の持続可能性の向上に貢献していきます」と述べている。
- 自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は、自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価・開示するための枠組みを開発・提供する国際的なイニシアティブ「Taskforce on Nature-related Financial Disclosures」。2021年6月に発足。
- TNFD Adopterは、TNFD提言に基づく開示を行う意向をTNFDのウェブサイトで登録した企業等のこと。2024年または2025年会計年度のいずれかにおいて、TNFD提言に基づく開示を行うことが求められる。野村アセットマネジメントの登録タイミングでは、2024年1月に開催される世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)においてTNFD早期採用者「Early Adopter」として公表される予定。
- TNFDフォーラムは、TNFDにおける議論を、専門知識を提供するステークホルダーとして支援する国際組織。