野村ホールディングス株式会社とスパークス・グループ株式会社は2021年1月14日、 非上場企業へ投資する上場投資法人および資産運用会社「野村スパークス投資顧問株式会社」の設立へ向けた戦略的提携に合意したと発表した。
両社はこの戦略的提携について次のように述べている。
日本では近年、プライベート市場を通じたリスクマネーの調達ニーズが増加しており、成長余力のあ る非上場企業の資金ニーズは今後も堅調に推移すると予想されています。その一方で、個人投資家に代表される日本の投資家は、非上場企業の成長をサポートするためのリスクマネーとして、自身の運用 資産を提供できるような投資機会が限定されています。
そのような中、非上場企業のIPOを含む成長支援等に強みのある野村と、非上場企業株式へ投資するベンチャーキャピタル事業を含む資産運用業務で幅広い実績を有するスパークスが提携し、投資家 が保有する運用資産を、非上場企業の成長資金として提供できる新しいプラットフォームの構築を目指 すこととしました。
具体的には、私募運用期間を経て東京証券取引所のベンチャーファンド市場に上場する投資法人を設立し、幅広い投資家の運用資産を非上場企業の株式等へ投資することを検討していきます。また、 投資先である非上場企業に対して、株式公開やIR活動に関するサポート、資金調達・M&Aについての アドバイス等を行うなど、非上場企業の成長を支援します。
野村とスパークスは、これらの取組みを通じて、我が国の資金循環のさらなる効率化による産業競 争力の強化、日本経済の成長へ貢献することを目指します。
<設立を検討する野村スパークス投資顧問株式会社の概要>
商号 | 野村スパークス投資顧問株式会社(仮称) |
事業内容 | 投資運用業 |
資本金 | 4億円(資本準備金を含む) |
出資比率 | 野村ホールディングス51%、スパークス・グループ49% |
野村グループについて
野村グループは、グローバルに拠点をもつ金融サービス・グループ。営業、アセット・マネジメント、 ホールセール、マーチャント・バンキングという 4 つの部門が、30 を超える国と地域を越えて連携し、ア ジアと日本、そして世界をつないでいる。野村グループは、創業以来変わらぬ「すべてはお客様のた めに」という基本観のもと、個人、機関投資家、事業法人、政府機関などの幅広いお客様の声に応え、 創造性豊かで付加価値の高いソリューションを提供している。
スパークス・グループについて
スパークスは、1989 年創業の独立系運用会社。 企業への個別訪問による「ボトムアップ・アプロー チ」を強みとする日本株式のほか、One Asia(アジア株式)、実物資産、未来創生への投資を4本柱と して事業を展開し、一貫した投資哲学と運用プロセスを実践しています。 スパークスは 2001 年にJASDAQ 市場に上場、2019 年には日本の独立系運用会社として初の東証一部に上場。