ピーシーエー・アセット・マネジメントは、「日興PCA 米国社債ファンド(限定追加型)」を2月9日(月)より日興コーディアル証券を通して募集開始する。同ファンドは、マザーファンドを通じて、主に米国の高格付社債に投資することで、安定的な利子収入の確保と信託財産の成長を図ることを目指して運用される限定追加型の投資信託。
ピーシーエー・アセット・マネジメントでは、同ファンドの募集開始を前に、なぜ今、米国社債に投資するのか、について次のように述べている。
昨今の大手金融機関の倒産や景気後退懸念にともなう信用リスクの高まりから、国債に資金が集中し、リスク資産というだけで社債全般が売られるという現象が起きています。このことにより、社債市場の中でも高格付社債に位置付けられる、信用リスクが相対的に低い債券であっても、平常時には見られないような高い利回りが享受できる魅力的な環境となりました。当ファンドはその高い利回りに着目し、安定的な利子収入の確保を目的として運用を行います。
今年誕生したオバマ政権のもと、米国政府が打出す金融安定化策や景気刺激策により市場環境が落着きを取戻せば、やがて債券市場の利回りも平常な状態へと戻っていくでしょう。その際には利回りの低下によって債券価格の上昇益をも獲得し得る、高格付社債にとっては稀に見る投資機会が訪れていると考えられます。このような背景から、当社は今を好機ととらえてこの機会を投資家の皆様にご提供すべく、商品化に至りました。
「日興PCA 米国社債ファンド(限定追加型)」はファミリーファンド方式での運用を行なう。マザーファンドの運用にあたっては、同社グループのピーピーエムアメリカインク(米国・シカゴ)に運用の指図に関する権限を委託する。PCA アセットは、国内公募投信のうち、ハイ・イールド債ファンドの分類において第1 位(2008年1月現在、リッパー調べ)の純資産総額を誇っており、このファンドを運用しているのが、ピーピーエムアメリカインク。
また、ピーシーエー・アセット・マネジメントでは、同ファンドの運用においては、信用リスク、金利変動リスク、為替変動リスクの3大リスクを、次の手法によって低減するとしている。
- 信用リスクの低減⇒投資適格社債の中でも特に高い格付けのA-以上の社債を主要投資対象とし、安定的な利子収入の確保を目指す。また、銘柄選定は徹底した信用リスク分析に基づいた独自の評価方法により、ピーピーエムアメリカインクが行なう。
- 金利変動リスクの低減⇒残存1-5 年以内の中短期債を中心に投資し、金利変動による債券の価格変動リスクを抑えることを目指す。
- 為替変動リスクの低減⇒ 円ドル為替レートが影響する米ドル建ての資産に対して為替ヘッジを活用し、社債の高い利回りを可能な限りそのまま享受することを目指す。
また、同ファンドは、信託期間を約3 年間に設定しているが、これは、ファンドが市場環境の変化に大きく反応し、企業の成長をとらえていく運用を目的とするのではなく、いずれは社債市場も平常化していくであろうことを前提に、現在の好機をとらえ短い信託期間で安定的に収益の獲得を目指すファンドだからであると、ピーシーエー・アセット・マネジメントでは説明している。
「日興PCA 米国社債マザーファンド(限定追加型)」の当初申込期間は2009年2月9日(月)から2009年2月19日(木)まで、継続申込期間は2009年2月20 日(金)から2009年4月30日(木)まで。設定日は2009年2月20日(金)。信託報酬は、信託財産の純資産総額に年率1.197%(税抜年1.14%)を乗じて得た額。販売会社は日興コーディアル証券。