マネックス証券チーフ・アナリスト 大槻奈那氏が、 日本実業出版社から「本当にわかる債券と金利」をパインブリッジ・インベストメンツ債券運用部長の松川忠氏と共に出版した。
■書籍概要
書籍名: 「本当にわかる債券と金利」
共 著 : 大槻奈那(マネックス証券チーフ・アナリスト)
松川忠(パインブリッジ・インベストメンツ 債券運用部長)
発売日: 2017 年1 月26 日
価 格 : 1,600 円(税抜)
出版社: 株式会社日本実業出版社
■書籍内容紹介
2012 年の安倍内閣発足後、 アベノミクスにおいて政策運営の柱に掲げられた日銀による長期国債の買入れや2016 年1 月のマイナス金利の導入および9 月のイールドカーブ・コントロールなどの実施により「債券と金利」に注目が集まっている。 本書はテーマの広さ、 内容の深さ、 実践的な切り口を特徴に、 難解といわれる債券と金利の基本から、 日本の現状、 債券の歴史と世界各国の債券事情などに加えて、 実践編としてプロの債券トレード術に至るまで幅広く解説している。
■著者略歴
大槻奈那氏(マネックス証券 チーフ・アナリスト)
東京大学文学部卒、 ロンドン・ビジネス・スクールでMBA 取得。 スタンダード&プアーズ、 UBS、 メリルリンチなどの金融機関でリサーチ業務に従事し、 各種メディアのアナリスト・ランキングで高い評価を得てきた。 2016 年1 月より、 マネックス証券のチーフ・アナリストとして国内外の金融市場や海外の株式市場などを分析。 個人投資家向けに金融市場のトピックスについて詳述したレポート「金融テーマ解説」などを提供する。 現在、 名古屋商科大学経済学部教授を兼務する傍ら、 東京都公金管理運用アドバイザリーボード委員も務める。 テレビ東京「News モーニングサテライト」など、 メディアへの出演も多数。
松川忠 氏(パインブリッジ・インベストメンツ 債券運用部長)
上智大学外国語学部卒業。 日本債券信用銀行、 AIG インベストメンツなどを経てパインブリッジ・インベストメンツ入社。 現在、 債券運用部長。 2009 年R&I ファンド大賞・国内債券部門受賞。 日本銀行の異次元緩和についてブルームバーグ社やウォール・ストリート・ジャーナルなど主要メディアから取材を受けるなど、 市場を代表する債券運用者の一人。
■目次
プロローグ 金利が「マイナス」になった!
0-1 ついに日本でもマイナス金利が始まった
0-2 なぜ債券の利回りがマイナスになるのか?
0-3 日銀はなぜマイナス金利政策に踏み切ったのか?
0-4 量的・質的金融緩和の明と暗
0-5 マイナス金利の現状はこうなっている
第 1 章 債券と金利の基本
1-1 債券とはそもそもどういうものか
1-2 債券に投資する方法(その 1)新発債市場
1-3 新発債市場での入札の実態
1-4 債券に投資する方法(その 2)流通市場
第 2 章 債券市場と日本の経済・財政
2-1 債券は個々人の生活に深くかかわっている
2-2 日本の財政は債券によって支えられている
2-3 債券市場の重要なプレーヤー・中央銀行の役割
第 3 章 プロの債券投資戦略(基本編)
3-1 安定的なキャッシュフローが得られることが魅力
3-2 プロの債券投資戦略<基本編その 1> イールドカーブ戦略
3-3 プロの債券投資戦略<基本編その 2> クレジット戦略
第 4 章 プロの債券投資戦略(実践編)
4-1 プロの債券投資戦略<実践編その 1> イールドカーブ戦略
4-2 プロの債券投資戦略<実践編その 2> キャリーロール戦略
4-3 プロの債券投資戦略<実践編その 3> クレジット戦略
4-4 プロの債券投資戦略<実践編その 4> インターマーケット戦略
第 5 章 債券の歴史と日本国債の行方
5-1 ローマ帝国時代までさかのぼる債券の起源
5-2 国債の誕生はイギリスの名誉革命から
5-3 日本の債券の歴史
5-4 終戦からバブル経済崩壊前夜までの国債市場
5-5 平成不況と国債の強気相場
5-6 日本国債の信用力はどうなるのか
第 6 章 世界各国の債券市場
6-1 米国の債券市場
6-2 欧州の債券市場
6-3 新興国の債券市場