レオス・キャピタルワークス株式会社は、主に国内の小型株を投資対象とするアクティブ運用の公募投資信託「ひふみマイクロスコープpro」を2024年3月19日に新規設定する。2024年3月5日より販売パートナー(※1)を通じて当初募集を始め、設定・運用開始は2024年3月19日を予定している。また、6月中を目途にレオス・キャピタルワークスでの直接販売の開始を予定している。
レオス・キャピタルワークスは、日本の小型株を対象として、「見えない価値を見つける」アクティブファンドであるこのファンドの特長を、肉眼では見えない微小なものを観察・分析する装置である顕微鏡(マイクロスコープ)になぞらえてファンド名とした。
「ひふみマイクロスコープpro」はレオス・キャピタルワークスの新たなファンドシリーズ「pro」シリーズの第1弾のファンドとなる。同社によると、既存の「ひふみ」シリーズを「basic」と位置づけ、その共通点を共有しつつ、さらに投資の魅力やワクワクを体験したい人向けの「pro」となっている。
レオス・キャピタルワークスは次のように述べている。
当社では、今回新規設定する「ひふみマイクロスコープpro」をはじめ、ひふみシリーズの運用成績向上、および質の高いサービス提供により、お客様の資産形成を長期にわたって応援できるよう努めてまいります。
新ファンド設定の背景
レオス・キャピタルワークスは、今回の新ファンド「ひふみマイクロスコープpro」の設定の背景について次のように説明している。
1999年以降(※2)、小型株指数(TOPIX Small)はTOPIXを上回るパフォーマンスとなっており、日本の小型株市場は成長が期待できる市場です。一方で小型株は大型株に比べてアナリストが調査対象としている銘柄が少ないため、卓越した製品・技術・サービスを持つ企業が発掘されずに放置されている可能性が考えられます。当社はIPO企業(新規上場)のほぼ全て、可能な限り個別面談を行ないます。株式市場関係者のなかでまだ理解の乏しい新規上場企業の詳しい話が聞ける絶好の機会と捉えています。定量的なデータだけで判断せず、直接対話することで経営者の声に耳を傾け、熱量を感じ、違う角度からその企業を判断することができると考えています。
過去30年間その実力と比較して低く評価されてきた日本株が見直される環境が整いつつあり、今年は年初より日経平均も大きく上昇し、世界的に見ても日本株の好調は際立っています。2024年よりNISAが期間・金額ともに大幅に拡充されました。資産形成の中でさらに投資の魅力やワクワクをも感じていただきたい、そんな想いも込めて今後、再評価が進む可能性の高い日本の小型株に投資をするファンドを新NISAの成長投資枠対象ファンドとしてお届けします。
※1:当初募集における販売パートナーはSBI証券、千葉興業銀行、マネックス証券、楽天証券(2月16日時点)。また、設定日(3月19日)よりSBIネオトレード証券が取扱い予定。
※2:期間:1999年12月末~ 2023年11月末。
ファンドの概要
ファンドはレオス・キャピタルワークスが2011年11月17日から運用をしているレオス日本小型株マザーファンドを通じて主に国内の小型株に投資を行なう。
名称 | ひふみマイクロスコープ pro |
投資形態 | ファミリーファンド |
投資対象 | 主に国内の小型株 |
運用会社 | レオス・キャピタルワークス株式会社 |
届出日 | 2024年2月16日 |
募集期間 | 2024年3月5日から2024年3月18日まで |
継続募集期間 | 2024年3月19日以降 |
設定日(運用開始火) | 3月19日 |
購入時手数料 | 上限3.30%(税抜3.00%) ※各取扱い販売会社にてご確認ください。 |
信託報酬 | 年率1.485%(税抜年率1.35%) 委託会社 年率0.869%(税抜年率0.790%) 販売会社 年率0.583%(税抜年率0.530%) 受託会社 年率0.033%(税抜年率0.030%) |
信託財産留保額 | なし |
ファンドの特長
- 主に成長が期待できる日本の小型株に投資する
- 長期的な経済循環や経済構造の変化等を総合的に勘案しつつ、定性※1、定量の両方面から徹底的な調査・分析を行なう。
- 長期的な将来価値に対してその時点での市場価値が割安と考えられ、かつ成長が期待できる小型株※2を長期的に選別投資する。
- 株式市場の変化に柔軟に対応する
- 世界情勢や経済の変化に対応し、保有する株式の比率を柔軟に変化させることで効率性の高い運用を目指す。
- 顔が見える運用
- 業界に先駆けて、ファンドマネージャーやアナリストの「顔が見える運用」を取り入れ信頼の向上を目指す。
※1 定性…経営方針や戦略など数値に表れない部分、定量…財務指標や株価指標等の数値
※2 小型株は時価総額が相対的に小さい銘柄を指します。なお、一部時価総額の相対的に大きな銘柄を組み入れることもある。
「ひふみマイクロスコープpro」ファンドマネージャー
渡邉 庄太 (わたなべしょうた)
1997年、大和証券投資信託委託(現 大和アセットマネジメント)入社。アナリスト、ファンドマネージャーとして日本株運用を担当。2003年よりダイワSMAのプロジェクト立上げに参画後、同部門で日本中小型成長株の運用も担当。2006年にレオス・キャピタルワークスに入社、2021年運用本部長に就任。代表取締役会長兼社長 藤野氏、代表取締役副社長 湯浅氏と共に、運用指図の判断をするファンドマネージャーを務める。
レオス日本小型株マザーファンド 運用状況
「ひふみマイクロスコープpro」はファミリーファンド方式で実質的な運用はレオス日本小型株マザーファンドで運用する。マザーファンドは2011年11月17日設定で、約12年間の運用実績がある。「ひふみマイクロスコープpro」の税込年率1.485%の信託報酬率を控除したとしても、TOPIX(配当込み)を上回る運用実績をあげている。