フィデリティ投信、グロース株運用の旗艦ファンドを新たに設定


フィデリティ投信は、 「フィデリティ ・グロース・オポチュニティ・ファンド」を2023年3月29日に設定する。

フィデリティ投信が新たに設定するのは、世界有数の運用会社である米国フィデリティ・インベスメンツ*¹が、真の成長機会を有する企業を選別し投資するグロース戦略。ボトム・アップ・アプローチのフィデリティが誇る企業調査網を活用し、3‐7年先の利益成長を見据えて企業を選別。グロース系ファンドでありながらも、大型テクノロジー株に限らず幅広いセクターや中小型株を含めて分散(ファンドの想定保有銘柄約150銘柄以上)、成長性と比較して割安な水準の銘柄に投資機会を探る。

運用を担当するのは、数々の旗艦ファンドと著名なストック・ピッカーを生んだ米国フィデリティの投資哲学の系譜を継ぐ、次世代の株式ポートフォリオ・マネージャー、カイル・ウィーバー氏。今回設定するファンドと同じ投資哲学、運用戦略に基づいて運用されているウィーバー氏の米国籍の投資信託*²(以下参考ファンド)は、過去5年で年率13%超、過去10年でみても14%超という突出した運用実績をあげており、フィデリティ投信によると、米国の投資家に広く支持されている。

戦略の参考ファンドと米国株式、世界株式の推移と上昇相場での騰落率²

当戦略の参考ファンドと米国株式、世界株式の推移と上昇相場での騰落率

 

(注)FMR Co、Refinitivよりフィデリティ投信作成。米国株式:S&P500種指数(税引前配当込み)、世界株式:MSCI World インデックス(税引前配当込み)。円ベース。期間は2009年2月末~2022年12月末の月次データ。期初を100として指数化。チャートの期間については、金融危機前後で経済・金融市場の環境が大きく変化したことを踏まえ、金融危機後の直近の長期上昇局面における起点となる2009年2月末を開始時点とする。各上昇局面は、S&P500種指数(米ドルベース)の、世界金融危機、欧州債務危機、米中貿易摩擦、コロナ・ショックにおいて最安値となった月を開始時点とし、その後継続(※)してS&P500種指数が上昇し、その局面の高値を終点とする期間。※継続とは、1年以上にわたって、直近高値から10%以上下落しない局面のこと。騰落率は各局面の期初と期末の差。円ベース。

運用戦略の特徴

この戦略は、1)フィデリティの調査網を生かし、高成長企業を選別、2)機動的・柔軟な運用、3)長期的な価値に対し割安な水準で投資、することを目指しています。市場参加者の多くが1~2年先の短期的業績に注目する一方、ファンドは3~7年先の利益が高成長で積み上がる銘柄を中長期視点で選別する。

運用戦略の特徴

 

(注)左図:フィデリティ投信作成。企業業績と将来株価のイメージ図。*期間は一例。

右図:Refinitivよりフィデリティ投信作成。2022年12月末時点のS&P500種指数の構成銘柄の内、データ取得可能な銘柄毎のアナリスト収益予想数の平均。

フィデリティ投信代表取締役社長 デレック・ヤング氏は次のようにコメントしている。

この度日本の投資家の皆さんに 『運用力のフィデリティ』を象徴するグロース戦略を紹介できることをとても喜ばしく思います。長期的視点に立った一貫した投資哲学に基づき、フィデリティの強みである徹底した企業調査をベースにどのような相場環境でも輝きを放つ企業の発掘をめざすこのフィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドは、米国フィデリティ・インベスメンツの次世代を代表する運用者、カイル・ウィーバーが担当する米国でも注目の戦略*2です。

フィデリティ投信によると、今後来たるべき上昇相場に備え、特にグロース株を物色したい投資家や、不安定な相場環境においてバリュー株式の他に新たな投資先を探している投資家、優れたリターンを生み出すファンドで中長期の資産形成を目指す個人投資家を含め、さまざまな投資家ニーズに応えるファンドとなっている。2023年3月29日に設定、同日より三菱UFJモルガン・スタンレー証券にて継続募集となる。

フィデリティ投信は、「今後もさまざまなニーズに応えられる優れた運用商品を提供し、日本の投資家のみなさまの資産形成をサポートしてまいります」と述べている。

 

*1 フィデリティ・インベスメンツは運用残高:約3.9兆ドル(2022年12月時点)の米国の資産運用会社。詳細→https://www.fidelity.com/about-fidelity/our-company

*2 ファンドの投資対象である「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・マザーファンド」と同様の運用担当者、投資哲学、運用戦略に基づき運用されている米国籍投資信託「フィデリティ・アドバイザー・グロース・オポチュニティーズ・ファンド」の実績。日本では販売されていない。参考情報として提供することのみを目的としており、「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンド・マザーファンド」の運用実績ではない。