イーストスプリング・インベストメンツは2017年3月17日に 「イーストスプリング米国小型厳選 バリュー株ファンド Aコース(為替ヘッジあり)」ならびに「イーストスプリング米国小型厳選バリュー株ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」の届出を行った。両ファンドの設定日は4月20日の予定。
両ファンドは、主として米国の金融商品取引所に上場されている(上場予定を含む)小型株に実質的に投資を行い、中長期的な信託財産の成長を目指して運用を行う。運用にあたるのはイーストスプリング・インベストメンツの米国におけるグループ会社で、長期的かつ堅実な視点が求められる保険資金の運用において定評のある、ピーピーエム アメリカ インク(拠点:米国シカゴ)。
イーストスプリング・インベストメンツは、ファンドの設定に当たり次のように述べている。
米国においては2016年半ば以降、製造業から非製造業にわたる幅広い産業分野で景況感の改善が鮮明となっています。注目された政権交代も、雇用確保や消費拡大などの同国国内を重視した政策転換への期待感に繋がっており、こうした米国の経済成長への期待の高まりはグローバルな資産運用の観点からも好材料と考えられます。 一方で、米国における今後の金利上昇の可能性など投資環境の変化を受けて、日本の投資家も資産配分の見直しなどの対応を求められています。
日本国内の投資信託市場と米国株式市場との関係に目を向けると、現在、グローバル株式型、米国REIT型、その他テーマ型ファンドなどを通じて米国への投資が行われていますが、日本国内の追加型株式投信(除くETF)の内、米国株式型ファンドのシェアではおよそ2%と、グローバル市場における米国株式市場の重要性と比較して著しく低い状況です。
米国株式市場における投資機会、特に国内景気の恩恵を受けやすい米国企業への投資機会を的確かつ広範に捉える資産運用の選択肢の充実が求められる中、弊社では、お客様の資産形成に資する、質の高い運用商品の選択肢をご提供することが重要であると考えております。この度、投資家の皆様のニーズにお応えするべく、主に米国の小型株銘柄を投資対象とし、現地の運用会社による質の高い運用を提供する商品の開発を行い、当ファンドの設定に至りました。
また、イーストスプリング・インベストメンツでは、「イーストスプリング米国小型厳選バリュー株ファンド」の特徴・魅力について次の3つを挙げている。
① 実績のある現地の運用会社
米国小型株を調査対象としているアナリスト数は大型株と比較して少ないため、有望銘柄への投資機会が見出されていない可能性がある。同ファンドでは、この分野におい
て1994年以来20年以上の運用実績のある現地の運用会社、ピーピーエム アメリカインクにより、小型株銘柄の中から、業界内での競争力、財務基盤、経営の質などを分析することで企業価値(本源的価値)を評価し、現状の株価が大きく割安と判断される銘柄を厳選し投資する。想定されるポートフォリオ構成銘柄数は45から55程度としており、比較的少数の銘柄に集中投資する。
② 米国内需の高まりによる恩恵が期待される米国小型株
米国小型株の銘柄には国内景気の恩恵を受けやすい企業が多く、国内事業比率が相対的に高いことが特徴。グローバルにおけるビジネス環境の不透明性が増す一方、 米国経済が内需を中心として堅調と想定される局面では、大型株よりも高い 成長が期待される。また、過去の金利上昇局面では、米国小型株は、大型株を上回るパフォーマンスをあげる傾向が見られることも大きな特徴。
③ 選択可能な「為替ヘッジあり」、「為替ヘッジなし」 の二つのコース
外貨建資産への投資にあたって対円での為替ヘッジを行う「Aコース」、為替ヘッジを 行わない「Bコース」を、投資家のニーズに応じて提供する。
【ピーピーエム アメリカ インクについて】
ファンドの運用を担当するピーピーエム アメリカ インク(PPM America Inc) は、 イーストスプリング・インベストメンツ・グループが所属する英国プルーデンシャル社が米国にて展開する資産運用会社。1990年にシカゴで 設立し、2016年6月末時点の資産運用額は約1,114億米ドル(約11兆円、1米ドル=102.91円)、約120名の運用プロフェッショナルを含む約240名が日々業務にあたっている。株式運用に関してはバリュー投資のスタイルで高い評価を受けており、米国小型株式の運用戦略においても、1994年3月の運用開始以来、良好な実績を残してき た。