ピクテ投信投資顧問株式会社は、iTrustノーロード・シリーズにて、森林・木材関連の上場株式に投資する唯一のアクティブ株式ファンド「iTrustティンバー(愛称:木と環境と未来へ)」を2021年3月17日より募集開始、3月31日に設定し、新たに運用をスタートする。当初募集は、2021年3月17日よりSBI証券、楽天証券にて行われ、販売会社は順次拡大していく予定。「iTrustティンバー(愛称:木と環境と未来へ)」の特色は、以下のとおり。
(注)指定投資信託証券にかかる運用方針に関して、投資ポジションの調整や異なるセクターを含めた投資先のリバランスに関する判断が適用法に従って行われる場合には、それらの判断に即した投資を行う。
ピクテ投信投資顧問では、高まる自然素材としての木材の需要や純減する森林面積について次のように述べている。
従前より懸念されているプラスチックゴミの問題は、コロナ禍の外出自粛によるデリバリー需要増加などに伴い、さらに深刻な状況に直面しています。一方、生活に自然素材を取り入れるナチュラル志向の広がりや、SDGsやESG投資などへ関心の高まりなど、人々の意識やライフ・スタイルは少しずつ変化を見せ始めています。加えて、地球規模でもグリーン・ディール政策が推進されるなど、自然素材としての木材の需要は着実に増加する傾向にあります。
自然素材である木材や木質繊維は、化石材料や化石燃料の代替となり、様々な用途で環境に優しい素材として注目が集まっています。また、森林と木材製品は気候変動対策、プラスチックの削減、生物多様性の確保に大きく貢献します。
しかし、農地開拓のための森林伐採など人為的破壊、土地の転用などによる森林面積の純減を背景に、木材の供給量には限界があり、木材製品の価格は上昇傾向が続くことが見込まれます。
森林のバリュー・チェーン全体に投資し成長機会を追求
ピクテ投信投資顧問によると、iTrustティンバーは、森林の所有権に注目し、森林のバリュー・チェーン全体、つまり森林地の所有や管理から、木材製品、ダンボールなどの包装材や紙製品の製造まで、関連する幅広い分野の企業に分散投資を行う、「森林・木材関連の上場株式に投資する国内唯一のアクティブファンド」である。
※上記は森林・⽊材関連企業の⼀部を表すものであり、投資対象のすべてを表すものではない。また、すべてに投資するものでもない。
※上記は森林・⽊材に関するバリュー・チェーンの⼀例を⽰すものであり、全てがこれに該当するわけではない。
※投資対象ファンド:ピクテ-ティンバー クラスI USD投資証券(費用・管理報酬控除後)の円換算
※上記はシェアクラスが異なるiTrustティンバーの投資対象ファンドの運用実績(円換算)であり、iTrustティンバーの運用実績ではない。iTrustティンバーには為替リスクがある。
3つのモニタリング組織による、投資家本位のガバナンス体制
iTrustティンバーは、2008年より運用実績のあるPictet-Timberというルクセンブルグ籍ファンドに投資を行う、ファンド・オブ・ファンズ形式で運用します。投資対象ファンドでは、経験豊かな専任チームが、ピクテ・グループの豊富な情報を活用し、個別企業の分析を重視したボトムアップ・アプローチで運用を行っている。
また、運用チームは、関連業界のリーダー、学者など中立的な立場の専門家を招致した委員会(アドバイザリー・ボード)を開催し、定期的な意見交換を行う。これにより、先端技術の動向やトレンドの変化をいち早く捉え、これから成長する企業の発掘に生かしている。
投資対象となるルクセンブルグ籍のファンドは、日本の投資信託とは異なる会社型投資信託であり、ボード・オブ・ディレクターズ(取締役会)が設置されている。そのメンバーにはピクテ・グループから3名、それ以外から2名が選出されており、このボードがファンドの運営全体をモニタリングすることで、ガバナンスが担保される仕組みが取られている。
さらに、ピクテ投信投資顧問では、2017年よりファンド運営のガバナンス体制の強化を目的として、弊社の取締役会および経営会議に対する助言を行うファンド・アドバイザリー・コミッティーを設け、社外有識者5名からの発言を積極的に取り入れ健全且つ投資家本位のファンド運営に活かしている。
iTrustティンバーは3つのモニタリング組織によるガバナンス体制で、日本の投資家にとって最善の利益を追求することを目指す。
【東京・ジュネーブ・ルクセンブルグのボードとコミッティー】
SDGsもカバーするピクテの責任投資とiTrustティンバーの位置付け
国連により17のゴールが設定された持続可能な開発目標SDGs。ピクテのSDGsの各ゴールへの関連性評価は、ピクテの戦略の投資先企業が開発した製品とサービスを定量アプローチ、ファンダメンタルズ分析で行っている。ピクテ投信投資顧問によると、iTrustティンバーの類似戦略のSDGs評価では、主に以下のゴールへの関連性が高いことを示している。
同類似戦略は、森林の育成から建設、産業、消費者ニーズに応える木材加工まで、持続可能な森林利用に関わる企業を含む、より広範な木材セクターの企業に投資している。持続可能に管理された森林は、炭素吸収源としての役割を果たしている。また、木材製品は世界のプラスチック汚染問題の解決に貢献が期待されている。
ティンバー戦略を支える複数の力強いメガトレンドについて
ピクテはコペンハーゲン未来学研究所の助言を受け、14の「メガトレンド」を策定している。それぞれが長期的な社会的需要や発展につながり、今後の世界を形作る長期トレンド。ピクテのテーマ株式運用の投資テーマは複数のメガトレンドの交差点として生まれる。
「メガトレンドは持続的で影響力も大きい世界的な潮流であり、メガトレンドの交差点に投資テーマを重ねることで中長期的な成長を享受する。」それが、ピクテが世界の富裕層に提供するテーマ株式運用の投資哲学となっている。
出所:コペンハーゲン未来学研究所、ピクテ・アセット・マネジメント 2021年1月末現在
ピクテ投信投資顧問は次のように述べている。
弊社は、ピクテ・グループが216年の歴史の中で培った運用ノウハウおよび独自のグローバル・ネットワークを生かし、中長期的な資産形成に適したファンドを通じて、国際分散投資の機会を日本の投資家の皆さまにご提供して参ります。