野村アセットマネジメントは、確定拠出年金向けファンド(以下「DC専用ファンド」)の一部について、信託報酬率を引き下げたと2022年3月24日に発表した。
野村アセットマネジメントは次のように述べている。
公的年金の所得代替率※1は低下が見込まれ、公的年金を補完するDCへの期待はますます高まっ ています。特に今回対象のターゲットイヤー・ファンド※2は、ライフサイクルを通じて長期で活用できるファンドとして、投資初心者を中心にニーズが高まっています。退職後の資産運用を後押しするための 法改正※3が行われる中、当社としても退職後の資産運用をDC商品で後押しするため、以下の対象ファ ンドの信託報酬率を引き下げました。これらのファンドシリーズの純資産残高は、2022年2月末時点で 計約300億円を超え、国内DC専用ファンドでのターゲットイヤー・ファンドの中で1位※4です。
なお、対象ファンドの運用方針や運用体制等につきましては、引き下げ後も一切変更はありません。
当社は今後も、より利用しやすく質の高いサービスを提供して、ご加入者等の皆様の資産形成をサ ポートしていきます。
<対象ファンド>
マイターゲット2030/2035/2040/2045/2050/2055/2060/2065(確定拠出年金向け)
<信託報酬率>
引き下げ後
■マイターゲット2030/2035/2040/2045/2050/2055/2060/2065(確定拠出年金向け)
計算期間 | 信託報酬率 |
約款変更適用日(2022年3月24日)~ターゲットイヤー到達5年前決算日 | 年0.242%(税抜年0.22%) |
ターゲットイヤー到達5年前決算日翌日以降 | 年0.198%(税抜年0.18%) |
引き下げ前
■マイターゲット2030(確定拠出年金向け)
計算期間 | 信託報酬率 |
1期~ターゲットイヤー到達5年前決算日 | 年0.374%(税抜年0.34%) |
ターゲットイヤー到達5年前決算日翌日以降 | 年0.352%(税抜年0.32%) |
■マイターゲット2035/2040/2045/2050/2055/2060/2065(確定拠出年金向け)
計算期間 | 信託報酬率 |
1期~ターゲットイヤー到達15年前決算日 | 年0.396%(税抜年0.36%) |
ターゲットイヤー到達15年前決算日翌日~ターゲットイヤー到達5年前決算日 | 年0.374%(税抜年0.34%) |
ターゲットイヤー到達5年前決算日翌日以降 | 年0.352%(税抜年0.32%) |
※1 年金の受取開始時点(65歳)における年金額が、現役世代の手取り収入額(ボーナス込み)と比較してどのくら いの割合かを示すもの。(出所:厚生労働省ホームページ)
※2 投資家の年代やライフサイクルに合わせて運用会社が分散投資先の資産配分を変更し、リスクを調整する。投資家は、目標とする年(ターゲットイヤー)をもとにファンドを選択できる特徴がある。
※3 主な法改正として、2022年4月にDC受給開始年齢の上限引き上げ、2022年5月に企業型DC・iDeCoの加入可能年齢の拡大がある。
※4 Fundmarkのデータ(2022年2月末基準)より野村アセットマネジメント集計