楽天証券、主要ネット証券初海外ETNの取扱いを開始


楽天証券は、 2018年3月28日(水)現地約定分より、 主要ネット証券※では初となる米国市場に上場する海外ETNの取扱いを開始する。

楽天証券は次のように述べている。

楽天証券では、 主要ネット証券最低水準の手数料体系やETFを含む豊富な取扱い銘柄を提供するなど、 海外株式の快適な取引環境を整えるべく、 継続的なサービス改善を行っております。 このたび、 主要ネット証券で初めて、 米国市場に上場されているETN、 15銘柄を取扱うことで、 これまで個人では難しかった対象への投資が可能となり、 より一層、 日本の個人投資家の皆様が投資・資産形成をする際の選択肢を広げていただけるようになります。

楽天証券は今後もお客様のニーズに合わせたサービスや商品を提供することで、 更なる顧客基盤の拡大を図ってまいります。

ETNについて

ETNとは、 証券取引所に上場されている指数連動型の債券で、 「上場投資証券」や「指標連動証券」と呼ばれ、 ETFと同様に証券取引所で取引することができる。 ETNの価格は、 対象となる株価指数や商品価格などの指標に連動することを金融機関(発行体)が保証して設定される。

ETNの特徴として、 「投資対象に対する裏付資産を持たない(必要としない)」という点がある。 この結果、 ETFでは組成が難しい指標(コーヒー、 カカオ、 穀物、 農産物、 家畜、 産業用金属など)への投資を可能にしている。 また、 発行体が対象指数と連動することを保証するため、 償還価額と対象指標の間の価格のずれ(トラッキングエラー)がETFに比べ、 より小さくなる傾向にある。

 

新規取扱い銘柄(全てNYSE Arca取引所に上場)

―DJP:iPathブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Commodity Index Total Returnに連動するETN。 同指数は、 複数の商品先物価格を対象にしており、 ETNを通してコモディティへの投資をすることができる。 構成は、 エネルギー31%、 穀物22%、 産業用金属17%、 貴金属15%、 農産物6%、 畜産物6%などで構成されている。

―OIL:iPath S&P GSCI原油トータルリターン指数ETN

対象指数であるS&P GSCI Crude Oil Total Return Indexに連動するETN。 同指数は現在、 WTI原油先物価格のみを対象としており、 ETNを通してWTI原油に投資をすることができる。

―INP:iPath MSCIインド指数ETN

対象指数であるMSCI India Total Return Indexに連動するETN。 同指数はインド国立証券取引所(NSE)に上場されている時価総額上位約85%の銘柄で構成されており、 ETNを通じてインド株式市場への投資を可能としている。

―JO:iPathブルームバーグ・コーヒー・サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Coffee Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 コーヒー先物価格を対象としており、 ETNを通してコーヒーへの投資を可能としている。

―JJG:iPathブルームバーグ穀物サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Grains Subindex Total Returnに連動するよう運用されるETN。 同指数は、 コーン、 大豆、 小麦の先物価格を対象としており、 ETNを通して穀物への投資をすることができる。 構成は、 コーン39%、 大豆38%、 小麦21%となっている。

―JJC:iPathブルームバーグ銅サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Copper Subindex Total Returnに連動するよう運用されるETN。 同指数は、 銅先物価格を対象としており、 ETNを通して銅への投資を可能としている。

―SGG:iPathブルームバーグ砂糖サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Sugar Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 砂糖先物価格を対象としており、 ETNを通して砂糖への投資を可能としている。

―NIB:iPathブルームバーグ・カカオ・サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Cocoa Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 カカオ先物価格を対象としており、 ETNを通してカカオへの投資を可能としている。

―BCM:iPathピュア・ベータ・ブロード・コモディティETN

対象指数であるBarclays Commodity Index Pure Beta TRに連動するETN。 同指数はThe Pure Beta Series 2 Methodologyと呼ばれる手法を用いることで、 先物契約の乗り換えをする際に生じる価格の歪みを和らげ、 他の同様のコモディティETNよりもトラッキングエラーが少なくなるように運用することを目指している。

―GSP:iPath S&P GSCIトータルリターン指数ETN

対象指数であるS&P GSCI Total Return Indexに連動するETN。 同指数は、 原油62%、 産業用メタル11%、 穀物10%、 畜産物6%、 貴金属4%、 農産物3%など複数の商品先物で構成されており、 ETNを通してコモディティへの投資をすることができる。 同指数は、 コモディティ投資のベンチマークとして利用される。

―JJN:iPathブルームバーグ・ニッケル・サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Nickel Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 ニッケル先物価格を対象としており、 ETNを通してニッケルへの投資を可能としている。

―COW:iPathブルームバーグ畜産物サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Livestock Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は生牛、 豚赤身肉の先物価格を対象としており、 ETNを通して畜産物への投資を可能としている。 構成は、 生牛68%、 豚赤身肉32%となっている。

―JJA:iPathブルームバーグ農産物サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Agriculture Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 コモディティの中のコーン、 大豆、 砂糖、 小麦、 大豆油、 大豆粕、 コーヒー、 綿の先物価格で構成されており、 ETNを通して農作物への投資をすることができる。 構成は、 コーン24%、 大豆23%、 小麦13%、 砂糖12%、 大豆油10%、 コーヒー9%、 コットン5%となっている。

―JJM:iPathブルームバーグ産業用貴金属サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Industrial Metals Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 コモディティの中でも銅、 アルミニウム、 亜鉛、 ニッケルの先物価格で構成されており、 ETNを通して産業用金属への投資を可能としている。 構成は、 銅39%、 アルミニウム25%、 亜鉛18%、 ニッケル16%となっている。

―BAL:iPathブルームバーグ・コットン・サブ指数トータルリターンETN

対象指数であるBloomberg Cotton Subindex Total Returnに連動するETN。 同指数は、 コットン先物価格を対象としており、 ETNを通してコットンへの投資を可能としている。

※:米国株式を取り扱っている主要ネット証券(口座数上位3社:SBI証券、 マネックス証券、 当社)で比較。 (2018年3月27日時点)