格付投資情報センター、「みずほインカムトラストファンド3月号」の信用格付を「Afc」に維持


格付投資情報センター(R&I)は、4月2日に、みずほ投信投資顧問株式会社の運用する「みずほインカムトラストファンド3月号」につき、従来の格付け「Afc」を維持することとしたと発表した。

格付投資情報センターは格付け維持の理由について次のように述べている。

当ファンドはR&I のファンド信用格付け「Afc」同等以上を取得している合同運用指定金銭信託の受益権を主要投資対象とする単位型金銭信託受益権投資信託。具体的には、みずほ信託銀行が運用する「合同金銭信託(予定配当率固定型)」<第2受益権>(以下、「合同金信」)に主に投資し、余資については期間3ヶ月以内の長期A格、短期a-2 格同等以上のコールローン、CP等で運用される。

元本の毀損や目標とする分配金の支払いがなされない(以下、元本毀損等)理由として、投資対象である「合同金信」から元本や予定された配当が支払われないケースと、当ファンドでの解約を原因とするケースの2つが挙げられる。前者については、主要投資対象である「合同金信」はファンド信用格付け「Afc」をR&I から取得しており、余資運用はファンド信用格付け「Afc」を維持するための基準を遵守することとなっている。後者について、当ファンドは償還まで基本的に解約不可の商品である。一定の事由(受益者の死亡、破産等)により解約が認められることがあるが、販売会社がみずほ銀行であることから販売対象は個人投資家中心であるのに加え、一顧客の販売上限金額も設定されている。また、解約によって元本毀損等が生じる可能性のある場合等、運用方針を維持できなくなるような場合には、解約申込みの総金額を制限できることとなっている。

当ファンドのリスク管理に関して、適切な項目が選定され、かつ基準値等も適切に定められていると認められる。これらの項目については、運用部門でのチェックのほか、運用部門から独立したリスク管理部門で管理が行われることとなっており、リスク管理に関して問題はないと判断される。

上記に挙げた点や運用プロセス等を総合的に勘案した結果、R&I は元本及び目標とする分配金の支払いについての確実性は高いと判断し、当ファンドを引き続き「Afc」と格付けした。

また、格付投資情報センターでは、「従来当ファンドを運用していた旧富士投信投資顧問株式会社は2007年7月1日に旧第一勧業アセットマネジメント株式会社と合併、みずほ投信投資顧問株式会社となった。現時点において、運用方針に変更はないほか、運用体制等にもファンドの運用に影響を及ぼすような変化はみられないが、引き続き今後もファンドに対する合併の影響を注視していく必要があると考える」とも述べている。