三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社は、 オルタナティブデータ活用の更なる深化を図る狙いから、 2023年4月1日付でリサーチ運用部内に「データサイエンスユニット」を新設した。
三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社によると、近年、業態を問わず世界中でDX投資やR&Dが隆盛し、変化の速い時代に応じた人財投資などの無形資産への投資が、事業や企業価値創造の成否を大きく左右する時代になっている。一方、無形資産は、現状、財務情報などの伝統的データからは一部しか推定できず、類型や価値評価方法が確立されていないという課題がある。
このような環境と課題に対し三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社では、非伝統的データ(オルタナティブデータ)を使った企業分析やマクロ経済動向分析の研究を進めてきており、「巣ごもり指数」の自社開発やデータ専門企業とのコラボレーションによる新たなオルタナティブデータの発掘に取り組んできた。また、1980年代来30年以上に亘る定量モデル(クオンツ)運用での知見を活用して、オルタナティブデータとAIを駆使した新たなタイプの株式ファンドの開発といった成果にも繋がっている。
こうした取り組みを発展させ、ファンド運用における超過収益の創造や投資先企業との対話(エンゲージメント)における非財務的側面に関する議論の深化を通じた企業価値増大への貢献を一層図るべく、オルタナティブデータ専門組織として「データサイエンスユニット」を立ち上げ、人的資本の投入や強化のほか、データサイエンスにかかる基盤の整備と強化を更に進めていくこととした。
三井住友トラスト・アセットマネジメントは次のように述べている。
私達は、常に創業者精神を持って、あらゆる可能性に真摯に向き合い、より良い未来への可能性を「拓いて」いきたいと考えています。そして、時代にふさわしい資産運用の姿を追求するとともに、託していただいた資産の成長のために全力を注ぐという原点を見つめ、さらに誠実に取り組んでまいります。