スパークス・アセット・マネジメントは、女性投資家の関心や投資行動を明らかにするため、2016年3月4日~3月9日の6日間、全国の20歳以上の女性投資家(日本株式、外国株式、公社債、投資信託、REIT、金・プラチナなどの金融資産に現在投資をしている女性)を対象に、「女性投資家の生活実態調査2016」をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計した。なお本レポートは、サンプル調査という性質上、実態を全て反映したものではない。また、特定の投資商品や個別銘柄の取引を勧誘する目的で作成したものではない。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
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▼女性投資家の投資スタンス
- マイナス金利時代の投資意識!投資目標は「大きな利益」でなく「預金より良い利回り」が多数
- 投資で生活の質が向上 女性投資家「投資で得た知識や考え方は日常生活に役立つ」7割半
- 投資を通じて「経済ニュースへの関心UP」7割強
- 20代女性は投資のおかげでリアルも充実?「人脈が広がった」「時間管理が上手くなった」の声
- “暮らし目線”の投資術 カブジョの8割は「日常生活で得た情報や気付きは投資に役立つ」と実感
- 20代・30代女性は「経済ニュース」よりも「ネットの話題」を投資に活用
はじめに、全国の20歳以上の女性投資家1,000名(全回答者)に、現在、投資している金融資産を聞いたところ、最多回答は「日本株式」(59.8%)、次いで「投資信託」(48.0%)、「外貨(外国為替証拠金取引(FX)を含む)」(16.8%)、「公社債」(11.9%)が続いた。スパークス・アセット・マネジメントは「日本株式や投資信託が、女性投資家に特に人気のある投資先のようです」と述べている。
次に、投資の目的・目標について聞いたところ、「預金より良い利回りを目指すため」(56.6%)と「配当や優待のため」(54.9%)が5割半で最上位の回答となり、以下、「リスク分散のため」(21.1%)が2割台、「年金の補助/代替のため」(17.7%)や「安定した収入源を持つ/増やすため」(17.2%)、「勉強/経験のため」(16.2%)、「大きな利益を得て経済的/時間的な自由を得るため」(10.2%)が1割台で続いた。スパークスでは「投資で大きく稼ごう”と考えている女性投資家は少数派で、配当金や優待などで預金より良い利回り程度のリターンを得ることを目標にしている方が多数派のようだとコメントしている。
年代別にみると、60代以上は「年金の補助/代替のため」(29.8%)がその他の年代より高く、20代では「勉強/経験のため」(27.0%)がその他の年代より高くなった。若い方には社会勉強目的で投資に取り組む方も多い模様。
投資をすることで、日常生活にはどのような変化が訪れたのか
全回答者(1,000名)に、「投資で得た知識や考え方は、日常生活に役立つ」と思うか聞いたところ、同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同様)は74.7%となった。4人中3人の割合で、投資で得た経験が日常生活に良い影響を与えたと感じている模様。
年代別にみると、若い年代では同意率が高い傾向がみられ、20代では85.0%、30代では79.9%となっている。投資を通じた社会勉強で、日常生活に良い影響があったと実感している方が多い。
次に、投資によって日常生活に現れた良い影響は何かを聞いたところ、「経済ニュースへの関心が高まった」が72.1%で最も高く、次いで、「政治ニュースへの関心が高まった」が40.1%、以下1割台で「流行に敏感になるなど、情報通になった」(15.4%)、「新しい趣味が見つかるなど、関心の幅が広まった」(11.4%)、「長期的な視点が身につき、精神的にタフになった」(11.3%)が続いた。投資を通じて、政治・経済ニュースへの関心が高まったことを多くの方が実感しており、また、流行に敏感になることで、新しい趣味が見つかった方も少なくないことがわかった。
年代別にみると、20代では「投資仲間など、人脈が広がった」(12.0%)や「時間の管理が上手くなった」(10.0%)といった回答も1割台となり、その他の年代より高くなりました。投資が人脈形成につながったり、タイムマネジメント力を向上させたりといった、実生活の充実に繋がるメリットを得られている方もいるようです。
女性投資家は普段、どのような情報をチェックしているのか
全回答者(1,000名)に、どんな情報に敏感か(普段チェックしていたり、ふと目・耳にしたら気になってしまったりするか)を聞いたところ、「インターネット上で話題のもの」が66.0%で最も高く、次いで、「トップニュース(新聞の一面、ニュースの冒頭、Yahoo!トピックスなど)」が55.4%、「経済ニュース」が48.1%で続いた。トップニュースや経済ニュースにアンテナを張っているようだが、それ以上にインターネット上で盛り上がっている話題に敏感な模様。また、「クチコミで話題のもの」や「生活情報ニュース(健康・グルメ・旅情報など)」(ともに36.6%)、「店頭で目にするもの(安売り情報や品切れ・人気状況など)」(35.2%)といった、日常生活に関連する情報が3割台後半で上位回答となっている。スパークス・アセット・マネジメントは「ニュースとして報道される情報だけでなく、生活に密接した情報に敏感な女性投資家が多いようです」とコメントしている。
そういった“暮らし目線”の情報が、投資に活きることはあるのか
全回答者(1,000名)に、「日常生活で得た情報や気付きは、投資に役立つ」と思うか聞いたところ、同意率は76.4%と、4人中3人の割合になった。株式投資家と、株式には投資していないその他の投資家で分けてみると、株式投資家は同意率が79.9%と、その他の投資家(70.3%)より高くなった。スパークス・アセット・マネジメントは「暮らし目線の情報や気付きを活用して、投資で利益を上げた“カブジョ”が多いのではないでしょうか」と述べている。
続いて、どんな情報を実際に投資に活かした(役立てた)ことがあるか聞いたところ、「経済ニュース」が39.4%で最も高く、「インターネット上で話題のもの」が35.2%、「トップニュース」が22.8%、「国際情勢ニュース」が20.4%、「クチコミで話題のもの」が18.7%で続いた。経済ニュースや国際情勢ニュースとともに、インターネット上の話題やクチコミの話題が上位回答となっており、実際に“暮らし目線”の情報が投資に活かされている様子がうかがえる。
年代別にみると、20代や30代では、「インターネット上で話題のもの」(20代53.0%、30代40.5%、以下同順)が「経済ニュース」(37.0%、35.7%)よりも高く、20代・30代の女性投資家が最も投資に活用したことがある情報となっている。また、「クチコミで話題のもの」(24.0%、23.5%)はその他の年代よりも高くなった。若い女性投資家では、インターネットやクチコミから“流行の兆し”をみつけて投資先を決める、といった投資スタンスも珍しくない模様。
調査結果の全文はスパークス・アセット・マネジメントのHPで閲覧可能。