ブルームバーグとMSCI、グローバル、ユーロ、米国社債のパリ協定整合インデックスを発表


ブルームバーグMSCIは、 2022年4月19日、 両社が共同で提供する気候ベンチマークにおける初めてのインデックスとなるブルームバーグMSCIグローバル、 ユーロ、 米国社債パリ協定整合インデックスを発表した。これらのインデックスは、 パリ協定整合ベンチマーク(PAB)ラベルの最低基準を満たす、 または最低基準を上回る保有社債のパフォーマンスを、 投資家が評価するためのベンチマークとなる。

これらのインデックスは、 ブルームバーグの豊富な債券インデックス・ファミリーとMSCIの気候データ、 調査、 分析を組み合わせ、 投資適格、 固定利付の、 グローバル社債、 米国社債、 ユーロ社債を対象に作成された。これらがパリ協定整合ベンチマークの最低基準を満たすために、 各インデックスは、 上位にある標準的なブルームバーグ社債インデックス(ユーロ、 米国、 グローバル)と比較して、 最初に温室効果ガス(GHG)の絶対量を50%削減し、 その後、 基準排出量と比較して年間7.5%の脱炭素化を達成するよう設定する。 これらの排出量削減は、 温室効果ガス排出量の多い企業を除外することで達成されます

 

ブルームバーグのインデックス・プロダクト・マネージャーであるクリス・ハッケル氏は、 次のように述べている

世界の投資家が低炭素経済への移行を目指す中で、 アセットマネージャーやETF発行企業には、 気候特有のリスクと機会の定量化に役立つ、 信頼性の高いデータに基づいたインデックスが不可欠となっています。 今回、 ブルームバーグはMSCIと共に、 投資家がグローバルな枠組みに適合するための透明性が高く、 体系的なアプローチを市場に提供します。 当社は、 これらのベンチマークを基盤として、 皆様の投資戦略に合わせてさらにカスタマイズするために、 お客様と協力していくことを楽しみにしています。

 

これらのインデックスは、 求められている脱炭素化目標を達成するために、 発行体除外アプローチを採用している。 月次の除外プロセスでは、 翌月のパリ協定整合ベンチマークラベルの脱炭素化目標を準拠することを維持するために必要な排出量の閾値を設定している。

 

MSCIのマネージングディレクター兼債券およびデリバティブ担当グローバル責任者であるジョージ・ハリントン氏は、 次のように述べている。

MSCIとブルームバーグが提供する、 この気候変動インデックスにより、 投資家がMSCIの業界をリードする気候データを活用できるようにするのと共に、 地球温暖化を1.5℃以下に抑えるというパリ協定の要件に対応することを目指していきます。