J.P.モルガン・アセット・マネジメントは、投資家のポートフォリオを分析するツール「デジタル・ポートフォリオ・
インサイツ(以下、dPI)」を、りそな銀行の全店に導入したと2022年5月20日に発表した。
dPIは、J.P.モルガン・アセット・マネジメントが開発したポートフォリオ分析ツールで、米国では2018年より、ファイナン シャルアドバイザー(以下、IFA)を中心に広く利用されている。日本においては、りそな銀行と協業し、より日本の顧客に合ったツールとして改良を加えた。
J.P.モルガン・アセット・マネジメントによると、昨今の資産運用の現場では、顧客のライフプランに寄り添う資産管理の手法である、「ゴールベース・アプロー チ」への注目が高まっている。dPIを通して顧客のポートフォリオを「見える化」することで、合理的な資産運用の アドバイスを支援し、中長期の資産管理の充実を図る。また、ツールの操作面のわかりやすさも追求し、アドバイザーと顧客双方の使いやすさにも配慮している。
今回の導入に際し、りそな銀行執行役員 原藤 省吾氏は次のようにコメントしている。
りそな銀行では、金融資産だけでなく、不動産を含めた資産全体を捉えたコンサルティングを実施しております。金 融資産においては、お客さまの安定的な資産管理に貢献するため、ファンドラップをはじめとした中長期分散投資の ご提案に取り組んでまいりました。また各種情報やご提案内容をお客さまに分かりやすくお伝えするために、当社社 員が使用するタブレット端末のアプリケーションを強化するなど、積極的にデジタル化も進めております。
今般、J.P.モルガン・アセット・マネジメント様からご提案いただき、dPIの採用を決定いたしました。資産運用コンサル ティングの先進国である米国で、多くのアドバイザーに選ばれているツールを導入することにより、従来に増して質の 高い分析をお客さまにお届けすることができると考えております。
また、J.P.モルガン・アセット・マネジメント日本法人専務執行役員 髙橋 尚久氏は次のように述べている。
J.P.モルガン全体では、年間約1.3兆円*をテクノロジー関連投資にあて、デジタルを通じたサービス提供を強化して います。具体例として、米国版のdPIでは、ビッグデータを用いた行動分析を活用し、IFAのアドバイス業務の精度向 上に取り組んでいます。
日本においても、プロダクト中心から資産運用のアドバイスへと潮流が変わる中、お客さま一人ひとりのライフプラン に合わせたゴールベース・アプローチの販売スタイルが広がってきています。それに伴い、より質の高いポートフォリ オ分析へのニーズも高まっています。このような中、りそな銀行様にdPIを導入していただけたことを大変喜ばしく思 います。お客さまのより良い資産運用の一助となるよう、これからも尽力していまいります。
* J.P.モルガングループ全体における2022年のテクノロジー関連投資予算