米国の企業年金や非営利機関投資家を対象に行った調査において、バンガードは、「一部の運用資金を任せたいと考える資産運用会社」の第1位に挙げられた。
注:ここで言う「バンガード」とは、バンガード・インベストメンツ・ジャパンの親会社である米国バンガード・グループを指す。コージェント・ウェルス・リポートは日本の投資家は調査対象にしていない。
コージェント・ウェルス・リポートが昨年秋に米国の405の機関投資家を対象に行った調査、「米国機関投資家のブランドスケープ」において、バンガードは、小規模な非営利団体(資産規模2億5,000万ドル未満)とより大規模な非営利団体(同2億5,000万ドル以上)の双方で、資産運用会社51社中で最高の会社とされた。さらにバンガードは大規模な年金基金からも1位、小規模な基金からは2位の運用会社として選ばれた。さらに、この最新の調査の中で、バンガードは「好印象」という項目でも幅広く支持を集めた。
リポートでは、バンガードが引き続き業界の基準となる存在であり、米国の非営利機関投資家の中で最大級の総合評定スコアを獲得しただけでなく、米国の非営利団体などの機関投資家のうち3分の1を超える投資家からの支持を集める唯一の運用会社になった。
バンガード・インベストメンツ・ジャパンの代表取締役を務めるディビッド・サーマック氏は、「この調査は日本市場の機関投資家を対象にはしていませんが、日本の機関投資家と同じようなニーズや期待を持っていると考えられる米国の機関投資家の評価を嬉しく思います」と述べている。
さらに、「バンガードは1975年に米国で、そして2000年に日本で事業を開始して以来、投資家の皆さまのことを第一に考えてきました。バンガードのファンドの投資家とバンガードの間には利益相反がなく、低コストでファンドをご提供できます。これが投資家の皆さまの投資リターンの向上に貢献しているのです。さらに、このコージェントの調査ではバンガードのサービスやサポートモデル、バンガードの会社組織も高く評価されており、このことはまたバンガードの顧客本位の姿勢を示しているものと思われます」とも述べている。
総合的な満足度と信頼度における最高評価
バンガードは、総合的な顧客満足度で最高レベルの評価を受けている。これは、企業年金と非営利団体の機関投資家の双方が重視するブランド特性においてバンガードの評価が非常に高いことを反映している。その特性とは、投資パフォーマンス、組織の安定性、サービスおよびサポートをいう。(画像参照)。
顧客の信頼度の高さについては、二つの調査結果が物語っている。一つ目は、あるアセットマネージャーについて投資家が社外の同業者に対しても推薦したいと思うかを問う質問で、バンガードはここでも最高位にランクされ、ネット・プロモーター・スコア(NPS*)で最高の60を獲得したうえ(第2位の運用会社は53、それ以外はいずれも50未満だった)、バンガードを推薦すると回答した投資家の割合は最大となった。
二つ目は、上記の質問と逆に、今後1年間のラインナップから落としたいと思う運用会社を問うものだった。この質問でバンガードは下から二番目となった(最下位の会社は1%の投資家からこの回答を受け、バンガードは2%だった。トップの会社は34%だった)。
ブランド特性はアセットマネージャーの選択基準と見事に一致
同調査ではアセットマネージャーを選択するうえでの17の基準を重要度に応じてランク付けすることを求めている。これらの基準は16のブランド特性に置き換えられる。さらに、これらの特性から最も連想される、また、投資家が実際によく利用するマネージャーを挙げるよう求めた。
下の表に示したようにバンガードはここでも独走状態で、大規模および小規模の年金および米国の非営利機関投資家によって39の項目でトップに選ばれた。
出所:コージェント・ウェルス・リポート「米国の機関投資家のブランドスケープ」(2016年1月発表)
*NPS(ネット・プロモーター・スコア)とはベイン・アンド・カンパニーが提唱する指標で、「この企業(あるいは、この製品、サービス、ブランド)を友人や同僚に薦める可能性はどのくらいありますか」という究極の質問に0~10点で回答してもらい、9点または10点をつけた人を推奨者、7点か8点をつけた人を中立者、6点以下をつけた人を批判者と分類し、推奨者の割合から批判者の割合を引き算した数値。アップル、フィリップスをはじめとする世界の優良企業数千社で採用されている。
重要な情報:
コージェント・ウェルス・リポートは、マーケット・ストラテジーズ・インターナショナルの傘下にある。マーケット・ストラテジーズは、消費者・小売関連、エネルギー、金融サービス、ヘルスケア、通信および技術関連に豊かな専門知識を有する市場調査コンサルタント会社。同社が発表しているシンジケート調査コージェント・リポートは、顧客が市場環境を理解し、業界のトレンドについて探求し、競争的状況の中で自社のブランドや製品について評価やモニターする一助となる。本稿で言及された調査はコージェント・ウェルス・リポートが独自に実施したもの。
バンガード・グループは、今回のコージェントの調査に掲載される目的での手数料や報酬の支払いを行っていない。但し、コージェントは過去において、今回とは関連のないカスタム市場調査をバンガード・グループのために実施したことがある。