スパークス・アセット・マネジメント、「ビジネスパーソンの『マネ活』に関する調査」実施


スパークス・アセット・マネジメント株式会社は、ビジネスパーソンがどのようなお金の不安を抱え、どのように対策を行っているのかを明らかにするため、2017年5月23日~5月24日の2日間、全国の20歳~59歳のビジネスパーソンを対象に、『ビジネスパーソンの「マネ活」に関する調査』をインターネットリサーチにより実施し、1,000名の有効サンプルを集計した。なお同レポートは、サンプル調査という性質上、実態を全て反映したものではない。また、特定の投資商品や個別銘柄の取引を勧誘する目的で作成したものではない。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

スパークス・アセット・マネジメント

▼ビジネスパーソンのお金の不安

◆ビジネスパーソンが抱えるお金の三大不安「老後の生活資金」「賃金・収入」「将来の生活設計」
◆20代女性の半数が「賃金・収入」、4割半が「将来の生活設計」、3割半が「保険」に不安

全国の20歳~59歳のビジネスパーソン1,000名(全回答者)に、どのようなことがらについて、お金の不安を感じているか聞いたところ、「老後の生活資金」51.7%が5割台で最も高く、次いで、「賃金・収入」40.5%が4割台、「将来の生活設計」34.7%、「税金(増税や節税方法など)」32.2%、「将来の公的年金」30.2%が3割台で続いた。老後の生活資金や将来の生活設計といった、将来に関することがらに不安を感じている人が多く、賃金や公的年金といった収入面に対しても不安を抱いている様子がうかがえる。

男女年代別にみると、20代は男女ともに「賃金・収入」が1位に、30代以降は男女ともに「老後の生活資金」が1位になった。20代は老後の生活を考える以前に、現在の収入に対して不安を抱いている模様。また、20代女性では「賃金・収入」50.4%がそのほかの層と比べて最も高くなり、「将来の生活設計」44.8%は30代女性(52.0%)に次いで高く、「保険(選び方・始め方)」34.4%は唯一上位5位にランクインするなどの特徴がみられた。20代のビジネスウーマンは、現在の収入や将来の生活設計に大きな不安を抱えているほか、保険の選び方などについても不安を感じている人が多い模様。

◆お金の不安の背景に社会保障への不信「公的年金は“払い損”になる」82%
◆「将来、自分の仕事はAIに奪われる」38%、20代・30代は4割強が不安視
◆投資しないことはリスク?「貯金だけで将来に備えるのはリスクがある」82%

全回答者(1,000名)に、将来展望に関する意識を聞いたところ、「自分の公的年金は“払い損”になる」の同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計割合、以下同様)は81.6%、「退職金と公的年金だけでは、老後の生活が立ち行かない」の同意率は90.5%、「仕事で頑張って成果を上げても、収入が上がる見込みがない」の同意率は82.6%となった。公的年金や退職金はあてにならないと感じている人や、仕事で成果を上げても収入が上がる見込みがないと感じている人が多い模様。スパークス・アセット・マネジメントでは、「公的年金や退職金、収入アップなどを老後の生活プラン設計の前提に組み込むことが難しくなっているようで、このような悲観的な将来展望から、老後の生活資金に不安を感じる人が多くなっているのではないでしょうか」とコメントしている。

また、「将来、自分のしている仕事は、AI(人工知能)に奪われる」の同意率は38.3%となった。年代別に同意率をみると、20代(42.8%)や30代(42.4%)では、特にこの不安を感じていることがわかる。AIなどの技術革新によって、将来自分の仕事が機械に奪われてしまうのではないかと不安を感じている人も少なくない模様。

さらに、「貯金だけで将来に備えるのはリスクがある」では、同意率は81.9%と、およそ5人中4人の割合となった。「将来のインフレリスクなどを考えると、貯金以外の手段、例えば投資などを行って、将来の備えを行うべきなのかもしれない、との思いを抱いている人も多いのではないでしょうか」とスパークス・アセット・マネジメントは述べている。

▼ビジネスパーソンの「マネ活」実態

◆“減らす・備える・貯める”マネ活は半数以上が実践も、お金を“増やす”マネ活の実践は4割以下 「投資」は26%、「自己投資」は17%、「副業」は12%に留まる
◆貯金をしている人は月平均4.7万円のペースで貯金、20代は平均3.9万円

ビジネスパーソンはお金の不安を解消するために、どのような取り組みを行っているのでしょうか。ここからは、お金の不安を解消するための取り組みを「マネ活」と称し、その実態をみていく。

全回答者(1,000名)に、現在行っているマネ活について聞いたところ、「日々の生活費の節約」が63.0%、「保険の加入」が61.3%、「定期的な貯金」が52.1%、「投資(資産運用)」が26.2%、「スキルアップ・収入アップのための自己投資」が17.1%、「副業」が12.2%となりました。また、投資や自己投資、副業といった、お金を“増やす”ためのマネ活のうち、いずれか1つ以上を現在行っている割合は37.7%となっている。支出を“減らす”、保険でリスクに“備える”、お金を“貯める”といったマネ活は半数以上の人が行っているものの、お金を“増やす”ためのマネ活は比較的、行っている割合が低くなった。

男女別にみると、女性は男性よりも「日々の生活費の節約」(男性59.8%、女性66.2%)や「定期的な貯金」(男性49.8%、女性54.4%)の割合が高く、「投資(資産運用)」(男性32.8%、女性19.6%)の割合が低くなった。長らく続いたデフレの影響か、投資をせず、節約や貯金で資産を守ろうとする傾向がビジネスウーマンではより強い模様。

次に、現在定期的な貯金を行っている人(521名)に、ひと月あたり、どのくらい貯金を増やしているか聞いたところ、「1万~2万円未満」20.5%や「5万~10万円未満」26.3%に回答が集まり、平均額は46,881円となった。定期的に貯金を行っている人はひと月に平均5万円弱のペースで貯金を積み立てている模様。

年代別に平均額をみると、20代は平均38,583円と、その他の年代(30代48,031円、40代51,052円、50代49,945円)と比べて低くなっている。スパークス・アセット・マネジメントは、「収入額が少なく、思うように貯金が増やせていない人も多いのではないでしょうか」とコメントしている。

調査結果全文はスパークス・アセット・マネジメントのHPで閲覧できる。