「JPモルガン・アセット・マネジメント」グループは、2014年6月23日、ケイマン籍外国投資信託である「日興JPMグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」(正式名称は「JPモルガン・ケイマン・トラストI-日興JPMグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」)の募集開始を発表した。同ファンドは、当初申込期間を6月23日から7月10日まで、設定日を7月11日とする。ファンドの代行協会員・日本における販売会社は、SMBC日興証券。
「日興JPMグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」は、主に、銀行・保険会社等の金融機関により発行される債券およびハイブリッド証券に投資する。外貨建資産については、対円ヘッジを行なって為替変動リスクの低減を図り、また原則として年2回分配を行なう。運用は、J.P.モルガン・インベストメント・マネージメント・インクが行なう。
主な投資対象
「日興JPMグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」は、グローバルなシステム上重要な金融機関である銀行や保険会社のほか、G-SIFIs以外の銀行や保険会社およびその他の金融機関の発行するハイブリッド証券などに投資を行なう。ハイブリッド証券とは、債券的性質と株式的性質を併せ持つ、劣後債および優先証券などを指す。また近年では、バーゼルIII(金融機関の自己資本の質と量の強化の観点から合意された国際的に活動する銀行に対する規制)に対応したCoCo債(偶発転換社債)などの発行が増加し始めているが、そうしたバーゼルIII対応型ハイブリッド証券にも投資する。
JPモルガン・アセット・マネジメントでは、同ファンドの魅力について次のように述べている。
ハイブリッド証券は相対的に利回りが高く、国債や投資適格債券と比較しても高水準の金利収入が期待されます。さらに、金融機関はバーゼルIIIにおいて、財務の健全性を改善・維持していくことが求められており、これによって金融機関の信用力が向上した場合にハイブリッド証券の価格が上昇することも期待できます。また、当ファンドの投資対象には、CoCo債を含むバーゼルIIIに対応したハイブリッド証券や、G-SIFIs以外の銀行や保険会社、その他金融機関が発行するハイブリッド証券などが含まれ、投資機会は拡大する状況にあります。また、当ファンドは追加型投資信託であり、設定後もファンド営業日であればいつでも購入が可能です。
投資運用会社と運用体制
「日興JPMグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」は、「JPモルガン・アセット・マネジメント」グループの一員であるJ.P.モルガン・インベストメント・マネージメント・インクが運用する。
ファンドの手数料体系:買付時の負担低減
同ファンドには、手数料体系の異なる2つのクラスがある。当初申込期間中50万円から投資できるクラスB受益証券は、申込時が無手数料で、買付時の手数料に対する投資家の負担を低減し、申込代金全てを投資に回せることが特徴。クラスB受益証券は、買付後の保有期間に応じて換金時に換金(買戻し)手数料(条件付後払申込手数料)を徴収する仕組みとなっている。換金(買戻し)手数料は、買付後経過年数が5年未満の場合は保有期間に応じて4%から0.8%に逓減し、買付から5年経過すると無手数料になる。
「JPモルガン・アセット・マネジメント」グループでは、「このように新しく広がる投資機会の魅力を最大限日本の個人投資家に提供していくことを目指し、独自の徹底的な調査・分析能力を駆使して「日興JPMグローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド」の運用に当たります」と述べている。
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