インテックと三菱アセット・ブレインズ、金融機関向け投信販売支援ツールの連携開発で合意


ITホールディングスグループの株式会社インテックは、金融機関向けに投信コンサルティングを手がける三菱アセット・ブレインズ株式会社と協業し、インテックが提供する金融機関向け総合情報系システム「F3(エフキューブ)」との連携を行うことで合意したと6月17日に発表した。これにより、「F3(エフキューブ)」CRMシステムのオプションとして、MABの有する投信販売支援ツール「AssetDirection(アセット・ダイレクション)」の提供が可能となる。

今回の連携の背景について、両社は次のように述べている。

昨今、金融商品取引法の施行や金融商品の多様化により、金融機関におけるリテール業務は複雑化の一途を辿っております。このような環境の変化に対応するために、金融機関においては、お客さまの保有資産を総合的に管理し、かつ高度な分析を行うためのシステムが求められています。

インテックは、豊富な導入実績のある「F3(エフキューブ)」CRMシステムにMABの「AssetDirection(アセット・ダイレクション)」を連携することにより、このような金融機関「共通の課題」に対応するソリューションを提供いたします。

「Asset Direction(アセット・ダイレクション)」はお客さまの保有資産を包括的に管理・分析(通貨、投資対象、資産全体のリスク・リターン等)して、お客さまに最適な提案を行う投信販売支援ツールです。すでに大手金融機関等で導入され高い評価を受けています。

また、「F3(エフキューブ)」CRMシステムは、顧客情報やセールス情報の一元管理、各種セールス支援機能を保有し、預かり資産系商品販売における事務処理フローを実装しております。今回の「AssetDirection(アセット・ダイレク
ション)」連携機能を追加することで、簡単な操作で洗練された現状分析や新規提案が可能となり、更なるお客さま対応品質とセールス効率向上に貢献します。

◆製品連携の概要

「F3(エフキューブ)」CRMシステムの保有する顧客情報や資産情報を「Asset Direction(アセット・ダイレクション)」で活用することにより、以下の機能を提供する。

  1. 資産分類、投資対象通貨、投資対象地域等、複数の軸での資産状況の確認
  2. 新商品提案時および商品追加購入時の、リスク・リターンシミュレーション
  3. 顧客の運用スタイルに合わせた最適なポートフォリオの提案
  4. 顧客にお渡しするレポート(提案書)の作成

また、資産状況やシミュレーション結果をビジュアル化して表現することにより、販売員の専門知識・スキルの底上げと平準化、顧客に対する提案力の強化とCSの向上を実現する。

「F3(エフキューブ)」CRMシステムと投信販売支援ツール「Asset Direction(アセット・ダイレクション)」を統合化したシステムとして運用することから、従来、顧客情報管理系、営業支援系でシステムが異なっていたことによる非効率な業務処理を改善するとともに、データの一元管理により管理業務負荷も軽減する。

今後の展開について、両社は次のように述べている。

今後両社は「Asset Direction(アセット・ダイレクション)」を「F3(エフキューブ)」CRMシステムのオプションパッケージ製品とし、2010年10月より販売を開始する予定です。パッケージの販売予定価格は1,500万円から、2年間で20セ
ットの販売を目指します。すでに複数の金融機関からお引き合いをいただいておりますが、今後はMABとの提携により両社の強みを活かし、全国の金融機関向けに積極的に提案していきます。

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