楽天証券は、 オランダ王国の大手金融機関NNグループの資産運用会社NNインベストメント・パートナーズ株式会社と協同で、 2018年7月30日(予定)より、 資産形成に関する新たなソリューション「ターゲットイヤーラップサービス」の提供を開始すると発表した。サービス開始当初は、対面型のラップサービスとして、独立系ファイナンシャルアドバイザー(以下「IFA」)※1を通じて顧客に提供を行う。
今回提供する「ターゲットイヤーラップサービス」は、 業界初※2のターゲットイヤー運用をベースとする投資一任型の運用サービス。ターゲットイヤー運用とは、あらかじめ目標とする運用期間(以下「ターゲットイヤー」)を定め、ターゲットイヤーの経過に応じて積極運用から徐々に安定運用に切り替えて運用する手法。同ラップサービスは、 従来のターゲットイヤー型ファンドでは実現できなかった、顧客の設定したターゲットイヤーに応じて、顧客毎に積極運用型と安定運用型ファンドの組入れ比率を調整するなど、顧客一人ひとりにカスタマイズした運用が可能となる。また、楽天証券は「お客様のニーズや、 ライフイベントの変化に合わせて、 運用を継続しながら、 運用コースやターゲットイヤーを柔軟に変更することも可能になります」と述べている。
NNインベストメント・パートナーズは、 グループ会社の保険事業資産の運用で培ったノウハウを活かし、 リスクに配慮した商品設計をベースにしたファンドを「ターゲットイヤーラップサービス」用に新たに設定するとともに、運用者である楽天証券に対し、 ターゲットイヤー運用に基づいた運用方針の見直しやアセットアロケーション(資金配分)についての助言も行う。また、IFAが顧客に同ラップサービスを提案する際のコンサルティングツールの提供・運営も行う。
楽天証券では次のようにコメントしている。
本ラップサービス開始当初は、 IFAを通じてお客様に提供を行ってまいりますが、 将来的には、 多くのお客様にご利用いただけるよう、 販売網の拡大を促進してまいります。 楽天証券とNNインベストメント・パートナーズは、 お客様一人ひとりの資産形成にお役に立つことを最優先にサービスを提供してまいります。
楽天証券は、「ターゲットイヤーラップサービスの魅力について次のように説明している。
■「ターゲットイヤーラップサービス」の魅力
- お客様一人ひとりにカスタマイズした運用プランを提供
お客様の設定したターゲットイヤーに応じて、 お客様毎の運用商品の組入れ比率を調整できます。 また、 ターゲットイヤー経過後には、 安定運用を継続します。 - 運用中も柔軟にプラン変更が可能
ターゲットイヤー型ファンドでは、 運用プランを見直す場合、 運用中のファンドを解約し、 ターゲットイヤーの異なるファンドを新たに購入するという手続きが必要でしたが、 本ラップサービスでは、 運用を継続しながら、 お客様のニーズやライフイベントの変化に合わせて最適な運用プランに変更することが可能です。 - リスクに配慮した商品設計
グループ会社の保険事業資産の運用で培ったノウハウを活かし、 長期的かつ安定的な運用で実績を持つNNインベストメント・パートナーズが、 本ラップサービスで投資するファンドを提供するとともに、 運用者である楽天証券に対し、 ターゲットイヤー運用に基づく運用方針の見直しやアセットアロケーション(資金配分)についての助言を行います - IFAをサポートするコンサルティングツールを提供
お客様のヒアリング結果を入力すると、 リスク許容度に合わせた推奨プランが瞬時に提示されるコンサルティングツールを無料でIFAに提供します。 本ツールを利用することで、 投資タイプ・ターゲットイヤー・投資額を調整しながら、 お客様の目標に合わせて細かいコンサルティングを行うことが可能になります。
※1:IFAとはIndependent Financial Advisorの略。 金融機関から独立して活動する資産運用コンサルタント。 特定の銀行・証券・保険会社の営業方針に縛られないため、 顧客のニーズを最優先した提案をすることができる。
※2:業界初=顧客自身によるターゲットイヤー設定が可能なラップサービスは他にないことを確認(2018年7月11日現在 独自調査による)