格付投資情報センター、「RC」(R&Iリスク・クラス)の定例見直しを実施


格付投資情報センター(R&I)は、「RC」(R&I投信リスク・クラス)の定期的な見直しを行った。対象となっている追加型株式投信それぞれに付された「RC」は、7月21日より同社ホームページにて公表している。

「R&C」(R&I投信リスク・クラス)は投資信託のリスクの大きさを示す分類であり、投資家が客観的に評価されたリスクを簡単に知ることができることを目的に、従来の投資信託協会のRR分類(リスク・リターン分類)の代替手段として、中立・公正な立場からR&Iが開発、2001年5月に公表を開始した。実態をより反映させるために、R&Iでは「RC」を年1回定期的に見直している。今回の見直しはそれに基づくものであり、2005年12月末に設定されている追加型株式投信2120本を対象としたものである。

今回の見直しの結果、対象となった追加型株式投信全体の0.1%に相当する2本のファンドについて「RC」の区分変更が行われた。2本はいずれも海外の債券へ投資するファンドで、安定的にボラティリティが低いと判断されたことによる。

R&Iによると、「RC」は3年間における月間収益率の標準偏差(ボラティリティ)を目安として主に分類しているが、各種インデックスで低下傾向が続いていることもありボラティリティが低下しているファンドが今回は多く見られた。また、同社では、ボラティリティが低下あるいは上昇いしているファンドで今回見直しの対象とならなかったファンドについては、今後もその動向を注視、来年以降見直しを再度検討するとしている。

なお、運用期間が短いことを理由に分類が行われてこなかった「代替投資型」等のファンドで、設定から3年が経過した15本について、今回新たに分類が行われた。